人と仕事を伝えるWEBマガジン
NTTデータグループ / NTTデータ / NTT DATA, Inc.

専門性を武器に、次のキャリアへ。「やりたいこと」と「求められること」が重なる場所で。

メインフレーム技術者としてキャリアを積み重ね、メガバンクをはじめとする大規模な勘定系システムに携わってきた中山。
現在は、国内最大規模の金融機関の勘定系システムにおいて、メインフレームの更改や保守を担うプロフェッショナルとして活躍。システム面だけでなく、後進の育成にも関わり、スペシャリストとしての知見を存分に発揮しながら、組織やプロジェクトの体制強化にも貢献しています。本記事では、経験者採用入社である中山の転職理由や入社前後のギャップ、仕事への向き合い方や描くキャリアについて紹介します。

目次

Profileこの記事に登場する人

銀行の大規模システムを支える、メインフレームのスペシャリスト

―まずは現在の業務内容についてお聞かせください。

メインフレーム技術者として、国内最大規模の金融機関の勘定系システムにおけるメインフレームの更改および保守を担当しています。長年にわたり運用されてきた基幹システムが日々安定して稼働し続けるよう支えるのが私の役割です。
メインフレームは非常に息の長いシステムですが、それでもおおよそ10年に一度は大規模な更改が必要となります。直近では2023年に大規模な更改を実施し、現在は次回の更改(2033年頃)を見据えた運用・保守に取り組んでいます。私の立ち位置は、どちらかといえば基盤寄りで、ハードウェアやOSの入れ替えを中心に、その上で動作するミドルウェアやアプリケーションが問題なく稼働する環境を整えることが主な仕事です。加えて、セキュリティ面の構築・アップデートや、法改正・業務変更にともなう機能追加や変更にも関与し、基盤更改担当としてシステム全体をトータルに支えています。
さらに、後進の育成も重要な仕事の一つ。私は経験者採用で入社しましたが、当社に限らず業界全体でメインフレームを担える人財は年々減少しており、知識やノウハウの継承が課題となっています。そうした状況を背景に、これまでに培ってきたメインフレームの経験や知識を、日々の業務の中で後輩に伝えることを大切にしています。

―入社前後で感じたギャップや苦労はありましたか?

「いい意味」でのギャップとして強く印象に残っているのが、社風や人の良さです。前職では約10年にわたり客先常駐という立場でさまざまな企業を経験してきたこともあり、NTTデータはどのような雰囲気なのだろうかと心配していた部分もありました。しかし、実際には皆さん非常に親切で真摯に技術と向き合う方ばかりで、いい意味で期待を裏切られましたね。人間関係にも恵まれ、非常によい環境で仕事ができています。
また、入社前はマネジメント業務が中心になると考えていましたが、実際にはマシン操作や解析など、現場で技術に直接向き合う機会も多く、技術志向の強い私にとって、自ら手を動かしながら専門性を発揮できる場面が豊富にありました。社員がマネジメントの枠にとどまることなく、技術の中核を担う体制が確立されている点も、入社後に感じた良い意味でのギャップです。品質には特に厳しく、部長層が技術のポイントまで把握している場面も多々あります。とはいえ、決して現場に裁量がないわけではなく、技術への関心の高さゆえだと感じています。そんな方々と議論しながら働けるのは、自分にとって大きな刺激ですね。
転職した今、胸を張って「充実している」と言えます。実際に前職の先輩にも声をかけ、リファラル採用で入社してもらいました。組織は別ですが、お互いに満足して働けています。
苦労した点としては、入社時期が開発のピークと重なり、トラブル対応や解析業務が想定以上に多かったことですね。ただ、これは決してネガティブな経験ではなく、その過程で業務知識が深まり、関係者との信頼関係を築く絶好の機会にもなりました。結果として、非常に実り多い経験でしたね。

やるべきことが見えていたから、迷わず挑めた

―これまでのキャリアの中で、印象に残っている出来事は?

一番の転機は、NTTデータへ転職したことです。前職では大手金融機関の案件に携わり、メインフレーム技術者としての経験と実績を積み重ねてきました。しかし会社の方針により、メインフレーム分野の注力先が別の子会社へ移されることになり、メインフレームを軸にキャリアを描いてきた私にとって少なからずギャップを感じるようになりました。
当時は一層技術力を高めたいと考えていた時期で、世の中全体がオープン化へ進む中で、メインフレームからオープン環境への移行を担える人財の重要性はますます高まっていくと感じていました。
そうした中で、NTTデータが「PITON®(ピトン)」というメインフレームからオープン化へ移行するためのフレームワークを導入し、大規模な勘定系システム更改を進めていることを知り、自分のこれまで培ってきたスキルや描いてきたキャリアプランを実現できると考えるようになりました。やりたいことと実際の業務内容が重なっていたからこそ、迷いなく応募を決めました。

―これまでのキャリアも踏まえ、ご自身の強みや真骨頂はどこにあると考えていますか?

私の強みは、メインフレームシステム全体の性能やリソースの使い方を最適化する基盤領域にあると考えています。
前職では、メモリ上で動作するプログラムの挙動や、製品にパッチを適用した際の影響を正確に把握しながら、システム全体をチューニングしていく調整や最適化を数多く手がけてきました。メインフレームは、運用方法によってコストに大きな差が生じることもあります。そうした中で実施した改善の成果が認められ、お客様から高い信頼をいただいた経験もあります。これらのスキルと経験は、現在の業務にも確実に活かされていると感じています。
システムは、事前の想定どおりに動かないことも少なくありません。そうした場面において、個々の機能だけに目を向けるのではなく、基盤の立場から全体を俯瞰しバランスよく整えていくことが私の役割であり、そこに真骨頂があると考えています。こうした強みの土台となっているものの一つが、「見えない前提を明確にし、ミスリードや認識のずれを生じさせない」という姿勢です。特にメインフレームのような分野では、「当たり前」と考える基準が人によって大きく異なります。だからこそ、まずは相手と目線を合わせ、前提条件を丁寧にすり合わせることが何より重要だと考えています。
以前、あるディスク装置に関する検討で、「一度に大量のデータを保存できる」という前提のもとに話が進んでいたことがありました。ところが実際には、一度に保存できるデータ量に上限がある製品であり、そのまま採用してしまえば容量設計に大きな誤りが生じる可能性がありました。私は当該領域や製品に関する知見があったため、その制約を指摘し見積もりの見直しを提案。結果として、トラブルを未然に防ぐことができました。「当たり前」に見える前提ほど、立ち止まって確認することの大切さを実感し、その姿勢を今も大切にしています。そして、経験者採用で入社したからこそ、社外で積み重ねてきた経験をもとに率直に意見し、議論に持ち込めたことは大きかったと感じています。

仕事は「経験値を稼ぐ場」。常に強敵へ挑む姿勢

―転職後、新しい環境に慣れていく上で、心がけたことはありますか?

役割分担がグレーな仕事や、トラブル対応のように誰が担当するか曖昧な業務については、あえて積極的に引き受けるようにしていました。そうした場面は、チーム間のキーマンと関係構築を図る良い機会になると考えていたからです。実際、調整や確認を進めるうえで必然的にコミュニケーションが発生するため、自然と相談しやすい関係を築くことができました。
また、上長が最初からある程度の裁量を与えてくれたことも大きなプラス要因だったと感じています。そのおかげで自分の判断で関係者と直接やり取りする機会が増え、結果としてコミュニケーションのパスを広げることができました。こうした積み重ねが、環境に早くなじむことにつながったと考えています。

―中山さんは、どのような仕事観を持っていますか?

「仕事は経験値を稼ぐ場」だと思っています。たとえばゲームでは、モンスターを倒せば倒すほど経験値をもらえてレベルアップしますよね。仕事もそれと同じ感覚で、仕事をこなせばこなすほどスキルが身についていくからです。
ここで大切になるのが「仕事のレベル」です。弱いモンスターを倒し続けても経験値が増えなくなるのと同じように、常に難易度が高く、より多くの経験値を得られる仕事に挑むことが重要。そうした姿勢で仕事に臨むことで、自分の武器は確実に強化されていくと信じています。
そして強い武器(スキル)を身につければ、それに見合った強い敵、すなわちより高い目標に挑むことが可能となります。一方で同じことを繰り返し、誰にでもできる状態になってしまうと、成長の実感が薄れ仕事そのものがつまらなく感じてしまいます。今の環境で学び切ったと感じたときにこそ、次のステージへ進む――そういった感覚で、日々の仕事に向き合っています。そして、頼られるのもやはり嬉しいですね。その範囲が広がっていくことも、結果的に自分自身のモチベーションにもつながっています。

自分から動けば、道は開ける。挑戦する姿勢を常に

―今後のキャリアプラン・働き方の方向性についてどうお考えですか?

キャリアの面では、大規模勘定系システムにおけるメインフレームからオープン化への移行に引き続き携わっていきたいと考えています。多くの銀行がオープン化、あるいは別のメインフレームへの移行を迫られています。そのような状況の中、NTTデータが持つオープン化移行フレームワーク「PITON®」を核とした大規模勘定系システムの移行サービスは非常に大きな武器になると思っています。同時にそこに私の真価を発揮し、さらなる飛躍を図ることのできるチャンスがあるとも考えています。後輩たちも育ってきていますので、既存のメインフレーム保守は後輩たちのステップアップに活用して頂き、自分自身は次のステップとして、大規模な移行案件により注力していきたいです。
働き方という点では、トラブル解析や原因調査といった現場での仕事が好きなので、今後も可能な限り現場との関わりは残していきたいですね。

―今後、経験者採用で入社や応募を検討している方に伝えたいメッセージは?

NTTデータには、これまでの自分の経験をきちんと評価してくれる環境があり、その経験を周囲に伝えながら、さらに新しい技術にも挑戦できる。そうした成長の実感が得られる点で、転職して本当に良かったと感じています。
また、会社としても経験者採用で入社した社員同士の交流会や年次交流会など、部門や立場を超えて親睦を深められる交流の場を数多く用意してくれています。
職場の雰囲気に馴染めるか不安を感じている方も、過度に心配する必要はないと思います。
ぜひ自分の経験を活かして次のステージに進みたいと考えている人には、一歩前へ踏み出してほしいです。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです