全英オープンゴルフ会場にて選手やショットごとの映像集をAIで生成 ~さまざまな切り口から好みの映像集を選択して視聴可能に~

ニュースリリース/NTTデータ

2019年7月17日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、2019年7月18日~21日に開催される全英オープンゴルフの会場ロイヤル・ポートラッシュ(北アイルランド)にて、AI(人工知能)技術を活用し、生中継されている映像(以下:中継映像)に自動でタグ付けする映像解析技術の検証に取り組みます。この技術を活用することで、来場者はハイライト映像だけでなく、選手やガッツポーズシーンなどのさまざまな切り口で編集した映像集から、一人一人の嗜好にあった映像を簡単に選んで視聴することができます。会場に設置したデジタルサイネージ「NTT DATA Wall」と、専用スペースのタブレットなどを活用し、映像解析技術を使って編集した映像を提供します。

今後もNTTデータは全英オープンゴルフのオフィシャル・パトロンとして、デジタル技術を活用し新たな観戦体験の創出を目指します。また、本映像解析技術の活用により、メディア業界、スポーツ業界など、映像を取り扱うあらゆる業界のデジタル変革をサポートし、3年後までに売り上げを30億円規模に拡大することを目指します。

背景

近年デバイスの発達などを背景として、データの量は指数関数的に増えており、その中でも映像データが全データに占める割合が大きくなっていることから、映像が情報伝達の中心的な役割を担うようになっています。また、テクノロジーがもたらす将来変化を予見したトレンド情報をまとめた「NTT DATA Technology Foresight」では、個人の嗜好が多様化するなかで、「個」を意識したビジネスへのシフトが進むとされています。映像が溢れかえる時代に突入する一方、多様化する個人の嗜好に対応するためには、現行のメディアワークフロー注1では対応しきれなくなる可能性があります。NTTデータはこのような課題を解決するためにメディア業界へのAIの活用を検証してきました。

またNTTデータは、2013年より全英オープンゴルフのオフィシャル・パトロンとして、大会会場に設置された巨大なデジタルサイネージ「NTT DATA Wall」を中心としたデジタル技術の活用で「より深く・より直感的なスポーツ観戦」を目的に新たな観戦体験の創出に取り組んできました。そこで、今年開催される第148回大会では、映像に自動でタグ付けすることで映像をさまざまな切り口で利活用することができる映像解析技術の検証に取り組みます。

図1:全英オープンゴルフでのデジタル技術活用(昨年大会での「NTT DATA Wall」)

図1:全英オープンゴルフでのデジタル技術活用(昨年大会での「NTT DATA Wall」)

概要

全英オープンゴルフの中継映像(4日間で約50時間)を対象に、AIの事前学習などにより、中継映像から選手名/ホール番号などの情報を自動抽出します。また、プレイヤーの動きを解析することで、ショットの種類、ガッツポーズの瞬間を自動で抽出します。抽出されたデータを映像に自動でタグ付けすることで映像の利活用が可能となり、編集者は効率的かつ迅速にさまざまな切り口でシーンを編集することができるようになります。その結果、来場者はお気に入りの選手の映像集をまとめて視聴でき、盛り上がったシーンや印象的なシーンなど自分の好みのシーンを簡単に選んで視聴することができるようになります。

検証内容

日時

2019年7月18日~21日

場所

ロイヤル・ポートラッシュ(北アイルランド)

内容

名称 提供場所 検証内容
The Open Playback
(全英オープンゴルフ 映像集)
専用スペース 選手、ガッツポーズシーン、盛り上がったシーンなどさまざまな切り口で編集した中継映像を視聴することができるウェブアプリケーションを提供します。来場者は随時更新される映像集をタブレットなどで楽しむことができます。
Highlight generated by AI(AI ハイライト集) NTT DATA Wall(デジタルサイネージ) 中継映像をAI分析した結果をもとに、象徴的なシーンを切り取ったハイライト映像をNTT DATA Wall上で提供します。来場者はどのような象徴的なシーンがあったのかを知ることができます。
Analysis to Spectator Reactions to Shots
(観客の盛り上がりランキング)
NTT DATA Wall(デジタルサイネージ) NTT DATA Wall前で中継映像を見ながら観戦している観客の映像から、匿名化されたスコア情報を取得し観客の盛り上がりを分析します。注2その分析結果をもとに、各日の盛り上がったシーンをNTT DATA Wall上で試合の経過とともに、随時情報を更新しながらランキング形式で発表します。

図2:映像解析技術による動画編集

図2:映像解析技術による動画編集

今後について

今後もNTTデータは、全英オープンゴルフのオフィシャル・パトロンとしてとして、デジタル技術を活用し新たな観戦体験を創出することを目指します。

また、今回検証した映像解析技術を活用し、企業に眠るアーカイブ映像の利活用を促進するとともに、編集者とAIが共存する新たなメディアワークフローを実現するための映像解析プラットフォームの開発を進めていきます。本プラットフォームを活用し、メディア業界、スポーツ業界、教育業界、観光業界など、映像を取り扱うあらゆる業界のお客さまのデジタル変革をサポートするとともに、3年後までに売り上げを30億円規模に拡大することを目指します。

映像解析技術について

映像解析技術は映像からタグを自動的に生成する技術の総称です。映像に自動でタグ付けをして、膨大な映像から、適切なシーンを容易に見つけ出すことができるようになり、映像の利活用を推進できるようになります。今回の全英オープンゴルフの技術検証では、テキスト(OCR)、表情分析や骨格分析から抽出した情報をもとに映像への自動タグ付けを実施しています。

これまでは編集者など映像を活用したい人がタグ付けを実施していたため、業務負荷などさまざまな理由により映像へのタグ付けが量/質ともに十分ではなく、結果として映像の利活用が進まない、エンドユーザーにとっては映像の検索性が悪いといった課題がありました。映像解析技術はこれらの課題を解決するものであり、映像量の増加が予測される将来において、映像利活用に大きなインパクトをもたらす技術です。

参考

NTTデータ The Open(全英オープン)特設ページ

https://www.nttdata.com/jp/ja/about-us/socialactivity/theopen/

「NTT DATA Technology Foresight」

http://www.nttdata.com/jp/ja/insights/foresight/sp/index.html

過去のお知らせ

注釈

  • 注1メディアワークフローとは、映像コンテンツの企画・制作から、二次利用に至るまでの、映像を取り扱う業務を構成する、一連の作業や手続き、工程などの流れ
  • 注2観客の表情分析には、Affectiva社の表情分析エンジンを使用しています。本エンジンを活用し、NTT DATA Wall上部より撮影した映像に映る観客の表情から感情を読み取ります。
    Affectiva社 ホームページ(英語):https://www.affectiva.com/
  • 文中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
長村、大島
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
スマートライフシステム事業部
放送ビジネス統括部
放送ビジネス開発担当
浜里
TEL:050-5546-7823