2020年11月10日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、2019年10月より提供している自治体向けAI-OCR注1サービス「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」注2および「スマート自治体プラットフォーム」にて、2020年11月よりマイナンバー帳票の取り扱いを開始します。
多くの自治体から、マイナンバーが記載されている申請書でもAI-OCRを適用したいという要望を受け、「特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン」に準拠し、マイナンバーの読み取りを可能としたセキュアなAI-OCRサービスを提供します。本サービスの活用により、ふるさと納税や確定申告などのマイナンバー帳票を扱う業務で、データ入力時間が90%程度削減でき、マイナンバーの取扱事務のさらなる自動化が可能となります。
今後NTTデータは、スマート自治体に貢献すべく、非定型注3書類のAI-OCR入力サービスや、RPAツールWinActorとの連携等を一層強化し、2021年度末までに全自治体の約50%にあたる800団体への導入を目指します。また、金融業界など、他のあらゆる業界へもプラットフォームを展開し、企業のDXを加速させます。
コロナ禍における継続的な労働力不足などもあり、AIやRPAにより業務を自動化し、スマート自治体を実現することが急務となっています。これまでNTTデータでは、2020年5月に実施された10万円の特別定額給付金支給業務への無償提供注4を始め、自治体の紙の申請書のデジタル化を実現すべく、500以上の自治体に「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」を提供してきました。今回、多くの自治体からの要望に応え、NTTデータの技術を結集してセキュリティーを強化し、2020年11月よりマイナンバー対応サービスを提供します。
「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」は、LGWAN-ASPサービス注5を利用可能な地方公共団体等向けのAI-OCRサービスです。手書きの各種申請書類をスキャンした画像ファイルを、NTTデータの提供するAI-OCRサービスにアップロードするだけで、自動変換されたテキストデータをCSV形式で取得できるようになります。
今回新たに追加したマイナンバー読み取り機能は、「特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン」に準拠し、セキュアな環境を実現しています。
図1:「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」マイナンバー対応イメージ
以下のような帳票はAI-OCRによる入力業務の自動効果が期待できます。マイナンバー対応した「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」であれば、安心してマイナンバー書類の自動入力に利用できます。
個人税 確定申告書 | 償却資産申告書(償却資産課税台帳) |
ふるさと納税 寄附金税額控除に係る申告特例申請書 | 後期高齢者被保険者資格の取得届出書 |
特別徴収に係る給与所得者異動届出 | 自立支援医療費支給認定申請書 |
給与支払報告書 | 障害者手帳申請書 |
市民税・県民税申告書 | 介護保険居宅介護(介護予防)住宅改修費支給申請書 |
児童手当・特例給付認定申請書 | 住民異動届出書 |
妊娠届出書 | 特別定額給付金申請書 等 |
図2:児童手当・特例給付認定申請書の審査によるAI-OCR、RPAの活用イメージ
児童手当・特例給付認定申請書の審査でAI-OCR、RPA(WinActor)注6を活用した場合、従来の作業時間と比較し、データ入力時間を90%程度(※弊社試算)の削減が期待できます。年間で約1万件の申請がある場合、3,000時間/年程度の削減となります。
「特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン」に準拠したセキュアな環境を実現します。
AI-OCRエンジンはNTTデータが運営するデータセンターに設置した上で、自治体限定の閉域ネットワークLGWANのみに接続するという、最もセキュアな構成を採用しています。
データセンターでは設備構成やセキュリティー対策も含めて厳重な運用管理を行います。
設備構成 | マイナンバー対応に伴い、物理的に本サービス占有の領域を確保した設備と管理体制を整備しました。LGWAN経由でのみアクセス可能なため、マイナンバーをはじめとした住民情報も安心して利用可能です。 |
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セキュリティー対策 | 新たに、IPS注7による侵入検知機能、WAF注8によるアプリケーションの脆弱性への対策を講じています。そのほかにも、ファイアーウォールによるアクセス制御、通信暗号化(SSL/TLS1.2)などのセキュリティー技術を用いて、自治体の住民情報を守ります。 |
マイナンバーが記載された申請書の画像データはAI学習をさせないことで、マイナンバーの目的外利用を防止します。
当サービスは、「スマート自治体プラットフォーム NaNaTsu®」注9において、国内シェア1位のRPAツール「WinActor」と組み合わせた自動化サービスとして月額でのご利用メニューも用意しております。
今後NTTデータは、スマート自治体に貢献すべく、非定型書類のAI-OCR入力サービスや、RPAツールWinActorとの連携等を一層強化し、2021年度末までに全自治体の約50%にあたる800団体への導入を目指します。また、金融業界など、他のあらゆる業界へもプラットフォームを展開し、企業のDXを加速させます。
株式会社NTTデータ
広報部
宮尾
TEL:050-3646-0307
株式会社NTTデータ
社会基盤ソリューション事業本部
ソーシャルイノベーション事業部
RPAソリューション担当
中川、伊藤、橘
TEL:050-5546-7720
https://winactor.com/contact/
提供方法について
NTTデータおよびNTTデータの「NaNaTsu」「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」パートナーより、自治体等に提供します。トライアルの要望、製品に関する問い合わせ、利用申し込み方法については、NTTデータまたはNTTデータ「NaNaTsu」」「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」パートナーにお問い合わせください。
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