AIとBIの連携により不正取引検知の高度化を実現
~京都銀行においてデータ利活用基盤とAIを組み合わせ、検知精度向上と業務効率化を支援~
トピックス
2026年7月14日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、株式会社京都銀行(以下、京都銀行)が進めるマネー・ローンダリング対策における不正取引検知の高度化に向け、AIモデル構築およびBIツールを活用したダッシュボード整備を支援しました。本取り組みは、2026年7月より京都銀行で本格運用を開始しています。
本取り組みでは、京都銀行がデータ利活用基盤「Service Innovation Core®(以下、SIC)」注1に蓄積した取引データや顧客データ等を活用し、DataRobot注2により過去の不正取引実績を学習したAIモデルを構築しました。さらに、AIによる予測結果と不正取引の判断に必要な情報を一元的に可視化するダッシュボードを整備しています。2025年12月から実施した有効性検証では、従来手法では捉えきれなかった新たな不正取引の検知を確認するとともに、検知後の情報収集・確認作業を従来比約30%効率化しました。
NTTデータは今後も、SICとDataRobot、AIサクセス注3を組み合わせることで、金融機関におけるデータ活用の高度化を支援していきます。
背景
近年、金融犯罪は高度化・巧妙化しており、金融機関にはマネー・ローンダリングやテロ資金供与等への対応として、不正取引検知体制の一層の強化が求められています。また、日々変化する金融犯罪に対応するため、従来の検知手法を補完するデータ・AI活用の重要性が高まっています。
京都銀行においても、不正取引検知の高度化に向け、地域性や自行データの特徴を踏まえたAIによる新たな検知手法の実現をめざしていました。また、検知後の不正取引の判断には、顧客情報や取引明細など複数システムから情報を収集・確認する必要があり、業務負荷が課題となっていました。
NTTデータはこれまで、SICやDataRobotの提供、AIサクセスによる伴走支援を通じて、京都銀行のデータ活用を支援してきました。本取り組みでは、これらを組み合わせることで、不正取引検知の高度化と業務の効率化の両立をめざしています。
なお、NTTデータは金融機関の経営変革と地域社会の持続可能な発展を支援する新たな取り組み「ARISING®」注4を推進しています。本案件はその取り組みの一環として位置づけられるユースケースです。
概要(特長)
図:AI×BIによる不正取引検知高度化
NTTデータは、本取り組みにおいてAIとBIを組み合わせた不正取引検知の高度化を支援しました。主な内容は以下の通りです。
(1)銀行独自の不正取引検知AIモデルの構築支援
京都銀行が保有する取引データや顧客データ、過去の不正取引実績をDataRobotで学習し、京都銀行独自のAIモデル構築を支援しました。構築にあたっては、京都銀行が中心となり、業務ノウハウをモデルに反映しています。AIサクセスによる伴走支援を通じて、京都銀行が主体となって継続的にモデルを改善できる運用体制を整備しました。
(2)AI結果と業務データを統合したダッシュボード整備
AIモデルの予測結果とSIC上のデータを連携し、顧客情報や取引明細など、不正取引の調査に必要な情報を一元的に可視化するダッシュボードの構築を支援しました。
これにより、複数システムに分散していた情報の収集・確認作業を効率化するとともに、判断プロセスの迅速化を実現しています。
効果
2025年12月から実施した有効性検証では、従来手法では検知できなかった不正取引を新たに検知できることを確認しました。また、不正取引の判断に必要な情報収集・確認作業について、従来比約30%の効率化を実現しました。
今後について
NTTデータは今後も、SICとDataRobot、AIサクセスを組み合わせた支援を通じて、金融機関におけるデータ活用の高度化を支援していきます。
また、不正取引検知の高度化は金融機関共通の重要な課題であることから、本取り組みで得られたAIモデル構築ノウハウと業務実装の知見をSICコミュニティ注5へ展開し、金融機関によるマネー・ローンダリング対策およびデータ活用の高度化に貢献していきます。
注釈
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注1
京都銀行、西日本シティ銀行、鳥取銀行、大分銀行、池田泉州銀行の5行がすでに利用開始しています。この5行に四国銀行、山陰合同銀行の2行を加えた7行が採用行です。
データ利活用基盤“Service Innovation Core®(SIC)”の採用行が7行に拡大 | NTTデータグループ - NTT DATA GROUP -
注2
DataRobotは、エンタープライズ企業が本番導入できるエージェント型AIの開発・運用・管理を実現するエージェントワークフォースプラットフォームです。
https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/datarobot/ - 注3 AIサクセスプログラムは、NTTデータのデータサイエンティストが、お客さまのビジネス課題の解決を目指し、テーマの創出からモデル構築、ビジネス運用、社内展開まで一気通貫での伴走支援を実施するものです。
- 注4 地域金融を軸に地域社会の発展を支援する「ARISING™」を始動 ~提言から実装、成果まで、共に描く地域の未来~
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注5
SICコミュニティは、SICおよびDataRobotを導入する金融機関が、実務に直結するノウハウを共有しながら共通課題の解決をめざす場です。現在、株式会社岩手銀行、株式会社京都銀行、株式会社池田泉州銀行、株式会社鳥取銀行、株式会社山陰合同銀行、株式会社四国銀行、株式会社大分銀行、株式会社西日本シティ銀行の8行が参加しています。
地域金融機関のデータ利活用を共創で加速するSICコミュニティを本格展開 | NTTデータグループ - NTT DATA GROUP
- 「Service Innovation Core」「ARISING」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
デジタルバンキング事業部
コンサルティング&セールス担当
上野、三浦、川野
TEL:070-4162-0643