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世界基準を仲間と築く。Salesforce最高位資格を持つグローバルアーキテクトが先導する新たな挑戦

Salesforceのスペシャリストとして国内外でキャリアを築いてきた小林清一郎。2006年にNTTデータでのキャリアをスタートし、CTA(Certified Technical Architect)取得後、2018年に総合系コンサルティングファームへ転職。テクニカルアーキテクトとして活躍してきました。2025年、元上司から誘われてNTTデータへ再入社し、現在はグローバルアーキテクトとしてアメリカを中心に世界各国のSalesforce案件をリードしています。キャリアの転機、現在取り組んでいる人財育成チーム、NTTデータの未来などについて小林が語ります。

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Salesforceのキャリアを極めるため、転職を決意

現在、グローバルアーキテクトとして世界のSalesforce案件を推進する小林。彼のキャリアの大きな転機は、2010年頃に国際事業本部(当時)へ異動したことでした。当時はクラウドが注目され、日本でもSaaS型サービスの導入が進み始めた時期。国際事業本部は、NTTデータがM&Aした海外企業と連携し、グローバル案件を手掛ける部署でした。そこで小林はSalesforce製品の導入・運用に携わり、Salesforceを軸にキャリアを築いていきます。そして2017年には、Salesforce資格の最高峰である「CTA(Certified Technical Architect)」を取得しました。

資格を取得したまでは良かったのですが、ちょうどそのタイミングで、所属部署ではSalesforce案件を扱わなくなっていました。異動も考えましたが、なかなかうまくいかず。そこで、Salesforceトップクラスパートナーの総合系コンサルティングファームへの転職を決意しました。

転職先ではSalesforce専門部署に配属され、技術チームの立ち上げやMuleSoftの日本展開推進にも関わります。

Salesforce社からのオファーを受けた際、上司から『小林、やれそう?』と聞かれ、『やります』と即答しました。その場で同社がMuleSoft日本推進役を担うことに決まり、私は推進チームのCo-Leadを担当することに。外資ならではのスピード感でした。

その後も、ソリューション技術支援チームのリーダーとして多様な業種のプロジェクトに参画し、キャリアを順調に積み重ねます。アソシエイト・ディレクターに昇進し、将来像も見えていた頃、再び転機が訪れました。

NTTデータ時代の上司から『アメリカでの市場拡大に力を貸してほしい』と声をかけられました。外資系ファームは国ごとにビジネスが独立しており、日本からアメリカへの異動はほぼ不可能。一方、NTTデータはグローバル企業へ進化する途上で、異動や連携がフラットでした。世界で一丸となってビジネスを伸ばすフェーズにある今、挑戦する価値があると思いました。

経験を活かし、後進CTAを育成するプロジェクトを始動

現在、小林はグローバルアーキテクトとして、アメリカを中心に世界各国のSalesforce案件を推進しています。提案書の作成や導入・運用支援、技術相談まで幅広く対応。たとえばドイツでは、Manufacturing Cloudを提案したいメンバーに対し、事例紹介や課題解決につながる機能のアドバイスを行うなど、現場での支援も積極的に行っています。

キャリアを通じて、CTAの取得が一つの転機でした。それまでは直接仕事をした人からの相談が中心でしたが、取得後は世界中から接点のないメンバーの相談も増えました。それだけCTAの認知度は高いといえます。欧米ではRFPに『CTAを2名以上アサインせよ』という条件が付くこともあり、技術力の証明として重要な資格です。

欧米ではCTAが条件となるプロジェクトも少なくなく、他社との差別化のためにも人財の育成は急務です。そこで小林は、NTTデータ内でCTA取得を目指す育成チームを立ち上げました。

NTTデータ内にはSalesforceコミュニティがありますが、CTA取得には独学だけでは限界があります。特に面接試験では『どうあるべきか』を問われるため、仲間との議論が不可欠です。そのため世界中から希望者を募り、育成チームを結成しました。

育成チームには、北米、ドイツ、スペイン、オーストラリア、インド、アフリカなどからSalesforceエキスパートが参加。小林自身は2018年からCTAの面接官も務めており、その経験を活かしたサポートも行っています。

グローバル規模で参加者が集まっているので、各国のビジネス慣習や技術的な背景が持ち寄られ、議論の質も高いんです。メンバーのモチベーションも非常に高く、こちらが“焚きつける”必要はまったくありません。

これまで培った知見を活かし、Salesforceを軸にグローバルで活躍する小林。その挑戦は、個人のキャリアにとどまらず、組織の未来を切り拓く取り組みへと広がっています。

目標はSalesforceパートナーのトップクラスを実現すること

NTTデータグループは現在、Salesforce製品に大きな力を注いでいます。国内グループには小林を含めた2名のCTA取得者を中心に、多くのSalesforce資格者が在籍。またMuleSoft領域では、2022年にデジタルコンサルティング企業Apiseroを買収。社内にも専門チームを立ち上げるなど、体制の強化を推進しています。

さまざまな人と関わる中で、NTTデータグループ内にSalesforceのエキスパートが着実に育っているのを感じます。キャリア支援制度が整っていますし、コミュニティも活発。スペシャリスト育成や資格取得支援も充実しています。

今後、NTTデータ全体でグローバル展開を加速させる中で、小林は「Salesforceパートナーのトップクラス企業として認知されるよう、NTTデータを押し上げたい」と語ります。そのためには市場規模の大きいアメリカでのビジネスの成長がカギを握っています。

グローバルに力を入れ始めた今が、世界で活躍しやすい時期です。NTTデータはフラットな環境なので、『挑戦したい』という思いがあれば異動しやすいですが、今後、組織や体制が固まってしまうと、チャレンジの機会が限られる可能性があります。私自身も、このタイミングだからこそグローバルで活躍できると感じ、NTTデータに戻ってきました。今なら世界を舞台に経験・スキルを発揮できるはずです。

総合系コンサルティングファームでディレクタークラスまで昇進した小林が、次の舞台として選んだのは古巣のNTTデータでした。進化途中の組織だからこそ挑戦しやすく、面白さを感じたといいます。

グローバルで進化しようとしている今だからこそ、世界で自分の力を試せる。そんな環境がNTTデータにはあります。

小林の挑戦は、個人のキャリアにとどまらず、NTTデータ全体のグローバル戦略を加速させる原動力となっています。SalesforceとMuleSoftを軸に、NTTデータが世界市場で存在感を高める取り組みは、すでに動き始めています。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです