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お客様にとって唯一無二の「仲間」として、最速の開発とサービス拡大を担う

情報ビジネス統括部は、DXの活用に積極的な先進企業と非常に距離感の近いパートナーとして、ともに事業を推進しています。お客様のサービスを共に創る「仲間」として、高難易度な開発プロジェクトを最速・最適な形で遂行することをベースに、サービス拡大にも貢献していくことがミッションです。情報ビジネス開発担当の大江部長と谷山課長は、担当するお客様である情報サービス企業と強い信頼関係を構築し、開発だけではなく「サービス企画」側にも価値発揮の領域を広げようとしています。組織のキーマンとなる二人に、統括部のビジネスの醍醐味や面白さを語ってもらいました。

目次

Profileこの記事に登場する人

お客様のサービスを成長させるため「スピードと品質」を追求

――情報ビジネス統括部の役割について教えてください。

谷山

私たちが担っているのは、情報サービス関連企業をはじめとしたお客様の各種サービス開発です。お客様企業の内部に入り込み開発上流でディレクションを担う『ITディレクター』とフロントエンド・サーバーサイド開発でチーム体制を構築し、既存サービスの成長を目指しエンハンス中心の開発を行っております。

大江

お客様は自らデジタルトランスフォーメーションを推進している情報・人材サービス関連の企業が中心です。私たちは仲間として、そんなお客様とともに未来を創っていくことをミッションとしています。単に「お客様のやりたいことを実現する」に留まらず、ときにはお客様と切磋琢磨しながら成長し、お客様のサービスを成長させるような価値の提供を目指しています。

谷山

そうですね。私たちに期待されているのは単なるシステム開発の遂行ではなく、お客様の事業スピードに伴走して最適な品質のサービスを形にしていくことです。比較的小さな案件をいかに早くリリースし、検証を行い、より良くしていくか。サービス企画フェーズからプロジェクトに関与し、ITディレクターを筆頭にお客様に入り込みながらプロジェクトを進めています。さらに現在は、お客様社員が担っている「企画側への染み出し」にもチャレンジしています。

――サービスの成長に必要な「スピードと品質」を実現するポイントはありますか?

谷山

ショートタームのプロジェクトを、企画からリリース、改善までお客様とともに進められることです。3年ほど前から多くの組織でスクラム開発のようなアジャイル手法が行われていますが、まだまだ「カタチだけアジャイル」のような案件も多いのではないでしょうか。情報ビジネス開発担当ではいち早くアジャイル開発のプロセスを取り入れてきました。特にエンハンス開発においては1週~2週ごとにリリースを行い、フィードバックから改善を繰り返しています。大きなプロジェクトが発生する場合など必要に応じて再配置しながら柔軟に対応をし、「本当の意味でのアジャイル」が実現できていると自負しています。

大江

実は、私たちは10年近く前から1カ月単位のショートタームでウォーターフォール開発を繰り返すという、広い意味でアジャイルの概念を使った開発を行ってきたんです。また、お客様のシステム開発部署に入り込み超上流を担当する「ITディレクター」がいるという強みも生かし、要求定義・要件定義そのものから共創体制でともに開発ニーズを創り出してきました。そうした経験の蓄積によって、真にスピード感のある体制を実現しています。

現在はさらに、谷山さんをはじめお客様のサービス企画に並走するメンバーを増やして、案件やサービスを創出する最前線に食い込もうとしている状況ですよね。

谷山

はい、ちょうど取り組みが始まったところです。以前はお客様の企画側に関わるハードルが非常に高かったのですが、Webサイト改善の企画においてはデータが重要視される傾向が強くなってきています。これまで開発に携わってきた私たちの知見や信頼感との親和性が高く、開発から企画側に役割を広げるチャンスが増えていると感じますね。とはいえ、もともと我々は企画のケイパビリティがある組織ではありません。開発まで含めたスピードアップやスループット向上などの価値発揮までの道のりはまだまだ厳しいとも感じており、まずはお客様にとってのメリットを示していく必要があります。

ともにサービスを成長させる「仲間」として、信頼に応える仕事を

――組織として、お客様とはどのような関係を築いているのでしょうか。

大江

お客様との距離は本当に近く、同じ開発チームにお客様の社員やエンジニアが入ることもあるほどです。お客様の社員は非常に優秀で、サービス開発に関するコアな経験の蓄積もあり、ともに仕事ができることは大きな学びになります。加えて、お客様はすでに、業務効率化や現状サービスの些細なDXであれば、自分たち自身で実現ができてしまう体制と気概をお持ちのため、私たちに求められる役割も期待も非常に大きいですね。お客様とともにプロジェクトを進めていく立場だからこそ「タスクを与えられている」という受け身でもなく、「すべて一任されている」という感覚でもない。サービス開発を進めるうえで「一緒に創っていく仲間」として捉えていただけていると思っています。

谷山

あくまで「お客様のサービス開発」を、お客様の一員になったつもりで進める、という点が重要だと思います。誤解を恐れずにいえば、私たちの組織は事業会社になりたいわけではない。目指しているのはお客様にとって一番近い存在、なくてはならない存在であることです。

大江

そうですね、あくまでも主体は「お客様のサービス」です。大手企業であるお客様が新たなサービスを検討し、ビジネスとしてスタートしようと考えたとき、競合他社も見据えたスピードが大切になります。しかし、ベンチャー企業のように「小さく始める」ことはブランドの規模を考えると難しく、大手企業としてのボリュームと品質が求められます。スピード感のある開発とそれらを両立できる存在として、私たちへの期待と価値発揮の機会があると感じています。

信頼関係があるからこそ、サービスに関する情報を詳細に共有いただけて、当事者意識を持って開発に臨めるという点も組織の特色になっていると思います。

谷山

お客様のキックオフなどに参加させていただけることもありますよね。サービスの商況や、私たちがビジネスに寄与した結果を非常に解像度高く共有いただいています。お客様が追っているKPI目標を認識するだけでなく、中長期的なROI(投資収益率)や、どのようにサービスを発展させていくかということまで理解できているので、納得感を持ってプロジェクトに並走できるのがありがたいですね。

大江

要件定義段階でのKPIに加えて、期初や期中の進捗情報、「もっと上を目指す」「少し舵を切る」といった事業の方針まで理解できるからこそ、開発メンバーはより主体的に動けています。現在、解像度の高い情報を提供いただけているのは、お客様から「解像度の高い情報を共有すれば、いい仕事をしてくれる」という信頼を積み重ねてきた結果だと思っています。

――業務を進める上で、どのような点に面白さ・楽しさを感じますか。

大江

優秀なお客様と優秀なメンバーが揃っている中で、期待に応える・期待を超える仕事をするという厳しい状況こそが、楽しさにつながっています。お客様が置かれている業界は競合も多く、どれだけ早くサービスを進化させ、市場を獲得する価値を発揮するかが問われており、私たちが担う役割も「言われたことをやるだけ」では果たせません。

谷山

例えばHR業界の既存サービスは、改良を繰り返してシェアを拡大してきました。そこにHRテックを携えたベンチャーが参画することで、競争が激化し業界再編の動きが進んでいます。当然、私たちはお客様とともにサービスを最速で進化させ、次世代のHRを模索していかなければなりません。

大江

この「お客様とともに進める」という仕事の形が大きな特徴です。実例をご紹介すると、新規サービス開発において、ビジネスの検討と並行してUI/UXデザイン検討やアーキテクチャ設計を進めるというプロジェクトがあります。お客様も含めたプロダクト全体がプロジェクトの手戻りを許容し、高いスピード意識を持ちながら企画と開発を同時に進めることで最速でサービスをリリースすることに我々も挑戦しています。それを実現するのに重要なのは、お客様の企画・ディレクションチームとNTTデータ側のITディレクション・開発チーム両社の情報連携のスピードやチームとして一体体制でプロジェクトを進めているという信頼関係です。そして、サービスのアルファ版をスピーディーに世の中に出し、その後、より良いものへと育てていく。このようなフレキシブルな動き方ができるのは、常にお客様からの信頼をさまざまなサービス開発案件において得ている私たちならではです。

谷山

いちベンダとしての立場ではなく、お客様のチームの一員としてサービス開発に携わることができていることが特徴だと思います。

大江

そういった「お客様とともにサービスを創る」という経験は、組織やメンバーにノウハウとして溜まっていきます。私たちが目指しているのは、その知見を他領域のお客様にも展開し、さらなる成長をしていくという世界観です。それはHRのサービス知見を業界に横展開するのではなく、「サービス開発」に必要なさまざまな手法や技術を組み合わせ、価値を提供するというイメージですね。現在、私たちの事業部ではDXを指向する他の業界のお客様とともにDX組織を立ち上げるなど、新たな事業やソリューションの創出につながりはじめています。

谷山

お客様がどのようにサービス開発を進めていくのかを学び、そして培った知見を業界やサービスを越えて展開することで、すべての人々を魅了する唯一無二のパートナーになれることも私たちの仕事の醍醐味ですね。

「こうしたい」という想いをすぐに提案・実行できる組織

――組織としての情報ビジネス統括部にはどのような特色がありますか?

谷山

求められる仕事のスピードが圧倒的に早いということが、組織の特色になっていると感じますね。私たちの統括部では、それぞれの役職に幅広い権限が委任されており、スピード感を重視するため資料作成でも階層的なレビューはあまり行いません。また、お客様に提示する資料であっても、中身に関する本質的な内部レビューは実施しますが、体裁にはこだわらないですね。ホワイトボードに書いた内容のキャプチャにヘッドメッセージを付けた状態で持ち込み、それをもとにお客様と議論をすることもあります。

大江

提案も含めて非常にインタラクティブですよね。そんなライブ感の中で価値の発揮を求められる点ではもちろん厳しい仕事ですが、その日、その会議で出た課題に対して、その場で議論してどんどん方向性を決め、前に進めていく楽しさもあるんですよ。

谷山

私が情報ビジネス統括部に異動してきたのは3年前ですが、最初は求められる仕事の難易度とスピード感、期待の大きさに驚きました。「こうしたい!」を考え、実行に移す力、まさに発想力と巻き込み力の強い組織だと実感しましたね。

大江

そうですね、だからこそプロジェクトを自分でハンドルする実感を得ながら働ける面白さがあると思います。「これは自分たちにしかやり遂げられない仕事だ」という自負もあります。一方で、近年は新しいメンバーもこの組織に溶け込みやすいように、サポート体制を拡充してきました。求められる仕事が重要でありスピード感もあるからこそ、立ち上がりや活躍を組織としてきちんと支えたいという思いですね。

谷山

私が異動してきたときも、統括部長が積極的にコミュニケーションをとってくれたり、各領域のお客様やプロジェクト内容の説明をしてくれるなど非常に丁寧なオリエンテーションがありました。私も上長として、エンハンス開発に従事する若手メンバー(※1)の育成に携わる立場ですが、人を育てるのは厳しさだけではありません。困りごとがあればすぐに相談できる関係性を創ること、そして一人ひとりの個性を把握した上で成長を支えることが、組織を強くするポイントだと思っています。

※1 情報ビジネス開発担当の現場の雰囲気がわかるメンバーインタビューの記事はこちら

――最後に、今後加わるメンバーに向けてお二人のキャリア観を教えてください。

谷山

私は「全てのキャリアが自分で選択できるものではない」と考えています。目の前のやるべきことに全力で取り組みながら、自分のやりたいことや、「こうしたい!」という意思を持って仕事を楽しんできたタイプです。私の場合は、目の前のお客様やチームのメンバー、ビジネスパートナー含め、私と関係を持つ人たちが私と仕事をしてよかったと思ってもらえること、そして私自身も楽しいと思えることを大切にしてきました。なにが楽しいのか、なにを実現したいのかは、人それぞれでなんでもいいと思います。技術が好き、チームで動くのが好き、あるいは評価されるのが好きな方もいるでしょう。自分のプロダクトが世の中に出るのが好き、でももちろん構いません。

大江

ずっと自分の仕事を大切に、楽しむことをポリシーにしてきました。いい仕事をする、役に立つサービスを世の中に出す、お客様の期待に応える・超える、メンバーがそれぞれのやりがいを感じながら働けるチームを創る。そういった想いを持って行動してきたことが、いまサービスや組織の未来を考えることに繋がってきています。大きな目標を持つことも大切ですが、「目標のために行動を起こせるか」が一番大切ではないでしょうか。

これまでもお話した通り、私たちの仕事は求められる期待も大きく、変化も激しいからこそ飽きることなく楽しめる、刺激的な職場です。もちろん、達成不可能な成果を求められることはありませんし、優秀なお客様とメンバーとともに働くことは間違いなく自身の成長にもつながります。圧倒的なスピードと品質の両立が必要となる厳しい環境は、開発者として得られる学びも多いと思いますよ。

組織成長のためにもさらなる役割にチャレンジし、活躍の場を広げようとしている情報ビジネス統括部。
お客様の期待に応える最速の開発を実現し、お客様の「仲間」としてサービスの成長を本気で目指し価値を発揮していきます。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです