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「グローバルNo.1」を目指す組織で技術力を磨き、キャリアを築く

システム・インテグレーション業界をリードし、グローバルでもITサービサーとしての確かな顧客基盤を持つNTTデータ。そのIT・デジタル技術の集約部門として、各事業部門横断で難度の高いプロジェクトに参画する技術革新統括本部は、社内でも重要な役割を担っています。同本部がNTTデータの事業戦略のなかでどのような役割を期待されているのか、技術革新統括本部長・執行役員の冨安氏にお話を伺いました。
出典:ビズリーチ 公募ページ「株式会社NTTデータ」(2023年3月16日公開)より転載

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難度の高いプロジェクトを技術力でリードする技術革新統括本部

──技術革新統括本部が担う役割や事業内容について教えてください。

技術革新統括本部は、NTTデータの全事業部門を「技術」で支える組織です。NTTデータの組織体制は、公共・金融・法人といった業界ごとにお客様と向き合う事業部門と、その事業部門をサポートまたはリードする全社横断型の部門とで構成されています。

技術革新統括本部は後者にあたり、事業部門が展開するプロジェクトのうち、特に難度が高い重要案件に参画します。技術力により各事業部門を支え、プロジェクトを推進することで、お客様により高い価値を提供することが私たちのミッションです。

技術革新統括本部は全社横断型の技術者集団です。2023年現在、1,000名ほどのメンバーが在籍し、年間約1,000を超えるプロジェクトを支援しています。全社横断の組織だからこそ担える役割の例としては、システム開発における標準プロセスづくりがあります。支援に入る際に標準プロセスを組織に適用し、その活動結果をフィードバックしてプロセスを改善し、それをまた全社に展開していくといった活動です。

──技術革新統括本部を象徴するプロジェクト例を教えてください。

株式会社ジェーシービー様のデジタル化推進プロジェクトです。統制がとれたインフラやそれを推進できる開発体制、さらには大々的なビジネスプロセスの見直しが求められたプロジェクトでした。従来の開発スタイルで進めると膨大なコストや時間を要するという課題に直面し、NTTデータはその課題に対して、アジャイル開発と、それを実現するSAFe®(※)の採用を提案し、迅速な開発と組織変革に挑みました。

(※)Scaled Agile Framework®の略称。大規模アジャイル開発の方法論。

このプロジェクトの難度が高い要因は、大規模でありながらアジャイル開発に挑む点です。大人数での開発では意思伝達の重要性がより高まりますが、トライアンドエラーを繰り返すアジャイル開発の場合には、チームメンバー間で情報を正しく共有し続けるのは極めて困難だからです。

NTTデータは、こうした大規模アジャイル開発の方法論について認定を取得したアジアで唯一の会社であり、技術革新統括本部がリードした本プロジェクトは、国内でも数少ない成功事例のひとつとなりました。こうした大規模アジャイル開発に挑める場があるということは、高い技術力を持つ人材にとっても大きなやりがいにつながると思います。

グローバルでの競争力を高め、競争優位性の鍵を握る技術力

──新中長期経営計画において「ITサービサーとしてグローバルトップ5入りを目指す」という目標を掲げていますが、このなかで技術革新統括本部がどのような役割を担うのか教えてください。

NTTデータはグローバルに拠点を持ち、これまでも各国の事情を鑑みつつ技術戦略を描き、展開してきました。新中長期経営計画においては、技術革新統括本部はグローバル共通のテクノロジーアセットの創出を担います。各国のCTOと、直近5年後、10年後で優先する技術領域を議論し、グローバル全体での共通認識のもと優先順位の高い技術領域に注力していく方針へと切り替えました。

こうした取り組みにおいて、技術革新統括本部はヘッドクオーターとして各国と連携し、開発プロセスの決定などをリードする役割を果たします。現在も私たちの技術の展開を目的に出向しているメンバーが欧米や中国におり、今後はそういった活躍をする人材をさらに増やしたいと考えています。これに加え、先進技術の活用力とシステム開発技術力の強化に注力し、「グローバルNo.1」の技術力獲得を目指すことも当本部のミッションのひとつです。

近年はシステム・インテグレーションに注力するコンサルティングファームも存在感を増していますが、NTTデータおよび技術革新統括本部がそれらと大きく異なるのは、自社で技術開発をしている点です。システム・インテグレーションを行ううえでベンダー企業と連携し、彼らの技術を生かすという点については競合他社と同様かもしれませんが、それに加えてNTTデータでは技術開発にも注力しています。

──技術革新統括本部ではどのようなキャリアパスを描けるのでしょうか。

技術革新統括本部では極めて幅広い課題に取り組むため、技術領域を絞らず、お客様の課題に応じてさまざまな技術を活用できる人材の育成を基本軸としています。しかし、一つの技術領域に特化し、その領域を極めることで自身の発揮する価値を高めていきたいと希望するメンバーもいますので、そのようなメンバーにはトップエンジニアとしての道を歩めるよう環境を整えています。

極めて優れた技術者を認定するAdvanced Professional(ADP)制度や、専門性による貢献を主軸に人事評価を行うテクニカルグレード(TG)制度などが、各自が希望するキャリアパスの実現に関わる制度の一部です。

多様なバックグラウンドを生かし、技術力に磨きをかける

──技術革新統括本部に入社する方には、どのような活躍を期待していますか。

多様なバックグラウンドを持つ人材に入社していただき、これまでのキャリアで獲得した視点・技術・経験を生かして、技術革新統括本部に良い刺激を与えてほしいと考えています。NTTデータは長い歴史を持つ会社ですから、そこに新しい風を吹き込むような考えやアイデアを提案していただきたいです。組織内にさまざまな業界での経験を積んできた新しいメンバーを迎え、NTTデータで経験を積んできた仲間とともに、相乗効果で皆に活躍してもらうことを期待しています。

また、今後入社する方々には、この技術革新統括本部という場を活用してさらに成長してほしいです。私は30年以上NTTデータで働きIT業界を見てきましたが、一度たりとも安穏とした時期はありませんでした。目まぐるしく変化する環境のなかでは、停滞した瞬間、競争に追いつけなくなります。そういった環境にあるからこそ、私たちにとってメンバーの提案や挑戦を受け入れることは当然のことです。そういった点でも、特筆すべき制度があるというよりも、「誰もが、何でもできる組織である」ということをお伝えしたいです。

──技術革新統括本部だからこそ得られる経験やキャリアについて教えてください。

まず、ひとつの業界に限らず、さまざまな業界の課題を横断的に見ることができるのが特徴です。例えば同じ技術を使うとしても、別の業界や事業会社では全く異なるアプローチが必要になることがほとんどです。そういった業界を横断したプロジェクトに携わるチャンスがあることは、技術者にとってキャリアの選択肢を広げる実りある経験となるはずです。

また、NTTデータは人材育成に注力しており、幅広い技術領域のスキルを習得する環境があります。「AWS Ambassadors」や「Microsoft MVPアワード」といったグローバルでも有数の技術者認定を受けているメンバーも在籍しており、世界トップレベルのエンジニアと共に働き刺激が得られる環境があります。

そのなかでもユニークな取り組みとして挙げられるのは、「技統本塾」です。これは一つの技術領域に特化したトップエンジニアが塾長となって、その技術力を後生に継承することを目的とするプログラムです。マンツーマンで指導を行い、修了試験も難度の高いものが用意されています。

お客様の視点に立ち、高い技術力を発揮できる人材を求めて

──技術革新統括本部で活躍する人材には、どのような共通点がありますか。

一つの技術にこだわるのではなく、お客様の要望に目を向け、幅広く対応できる人材が活躍して実績を出しています。もちろん、私たちが技術における競争力を持ち続けるためには一つの領域に対して深い知見を持つトップエンジニアも必要であり、そういった人材も一定数います。

現在活躍しているメンバーの多くは、お客様の立場に立ち、その課題解決を通じて社会貢献していくことに高い関心を持っています。プロジェクトを通じ、長期にわたってお客様と伴走する組織ですから、お客様の視点に立って技術で課題を解決する視点は極めて重要です。

──最後に、この記事をご覧の方へメッセージをお願いします。

NTTデータは世界6位(2023年1月時点)に位置するITサービサーですが、今はまさに技術力における「グローバルNo.1」を目指し、新たな挑戦を始めています。今後入社する方には、この環境を生かして技術者として成長するとともに、技術力を発揮し、社会課題の解決に貢献していただきたいです。

世界各国に強い顧客基盤を持つNTTデータは、先端技術を取り入れつつ、挑戦にも積極的な「何でもできる会社」です。そして技術革新統括本部は、技術力を軸にNTTデータ全体の事業やプロジェクトをリードしていく存在でもあります。そういった組織に興味を持ち、「グローバルNo.1」を目指す覚悟を持って共に歩める方と出会えることを楽しみにしております。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです