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ステージが変わるたびに見える新たな景色。システム開発の担当領域が広がる高揚感

デジタルビジネスソリューション事業部では、お客様の働き方やデジタルセキュリティ、業務効率にまつわる課題解決のサポートをしています。開発担当の小樋井美希は現在、入社6年目。「入社時から同じ部署だが、その中で自身のステージが変わっていくたびに新しい楽しさを発見している」と語る小樋井は、技術領域を着実に広げ、今なお成長を続けています。小樋井のこれまでの活躍と成長の秘訣について語ってもらいました。

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スキル向上とモチベーションアップの好循環。その後、直面した壁

入社以来、順調にキャリアアップを重ねてきた小樋井ですが、文系出身だったこともあり、入社当初は開発の知識を持ち合わせていませんでした。しかし、デジタルビジネスソリューション事業部の自主性を大切にする雰囲気の中で、瞬く間に開発の楽しさを見出していったのです。

上司が「まずは、好きなように手を動かしてみよう」と言ってくれて、開発の基礎知識を学びながら、のびのびとトライできる環境を与えてもらえました。私自身、やりながら学んでいくのが好きなので、どんどん手を動かして、開発の業務を覚えていきました。

スキルが身に付き、与えられる仕事の難易度が少しずつ上がっていくことに、心地よい刺激を感じていたと言います。

入社後は1つのことができるようになったら、自分のキャパシティよりも少しだけ難しいものを任せてもらう、ということを積み重ねていきました。今思えば、上司はこちらの裁量を見極めて、ちょっとだけ背伸びできるような仕事を割り当ててくれていたのだと思います。

自分の成長を実感するたびに、新しいタスクを担うモチベーションが次から次へと湧き上がっていた小樋井。ところが、開発業務を一通り経験し、ある程度理解が深まったという自負が芽生え始めた4年目、担当したオンプレミスプロジェクトで自分の未熟さに直面しました。

4年目のプロジェクトで、初めて要件定義からサービス開始まで携わることになりました。
そのとき、システムの全体構成をうまくつかむことができず、自分のスキルと知識の不足にがく然としたんです。「3年間も開発をやってきたのに、こんなにわからないことがあるなんて」と、落ち込みました。これまで順調にステップアップしてきたように感じたのは、先輩や上司が私のレベルに合った仕事を与えてくれていたからなのだと気付きました。

まだまだ成長途上にある自身の立ち位置を直視した小樋井でしたが、上司や先輩のサポートを得て、苦労しながらも最後までプロジェクトをやり遂げました。無事にお客様のサービス開始に至り、目の前でお客様が実際にサービスを利用しているのを目にしたときには、大きな感慨があったと振り返ります。この時の経験を存分に活かし、小樋井はVDI(仮想化デスクトップ)型サービスの基盤構築や運用業務、大型SI案件などいくつものプロジェクトの完遂を重ね、スキルと知識を高めていきます。

お客様の「今」と「未来」を確実に知るために心がけていること

小樋井は現在、働き方改革とセキュリティ対策の両立を支援する『BizXaas Office®(BXO)』開発のプロジェクトリーダを務める一方で金融系企業のシステム更改プロジェクトにも携わっています。これまでは受注が決まった後、要件定義以降の開発業務を担うことが多かった小樋井ですが、このプロジェクトでは提案段階から参画をしています。以前はつまずいた、システムの全体像を把握する能力が求められる役割です。

このプロジェクトは、お客様のご要望が漠然とした状態で、収集した情報から仮説を立て、提案を組み立てていくということを行っています。お客様を深く理解している社内の他部署とのコミュニケーションを通じて課題をクリアにし、目指すべき道を見出せたときには大きなやりがいを感じます。

小樋井は、お客様や社内のメンバと緊密なコミュニケーションを重ね、要件や構成を組み当てていく面白さを見出しています。

プロジェクトの提案段階から担うようになった小樋井が心がけていること。それは、お客様の「今」の環境を正確に理解することにあります。

コロナ禍のため、リモートでの打ち合わせが多いのですが、その中でもできるだけお客様の現場を見させていただくようにしています。我々が作るOA環境は、お客様の様々な業務システムや、コミュニケーション基盤とも密接にかかわっています。これから作りあげるOA環境がどのような業務のために利用されていくのかを、今のお客様の業務環境を見ることによってイメージし、開発を進める中で深堀していくべき課題や要望の洗い出しにつなげています。

お客様とのコミュニケーションだけでなく、社内でも議論や話し合いも大切にしています。

デジタルビジネスソリューション事業部には、年次関わらず上司にも先輩にも忌憚なく意見を言える雰囲気があります。月並みな表現ではありますが「風通しがよいってこういう雰囲気のことを言うのだな」という感覚です。私自身も社内での話し合いでは積極的に発言をしています。活発な意見交換があり、意思決定が早いからこそ、スピーディにいいものができあがっているのだと思います。

自分の仮説に固執せず、社内外のコミュニケーションを通じて仕事の精度を高めていくことも成長するうえで大切だと小樋井は言います。

最近は、経験者採用の方との仕事の機会が増えてきました。同じ組織にずっと身を置いていると見えにくい課題を指摘してもらえるので、ありがたいですね。凝り固まった考え方を、解きほぐしてもらい、そこから新たな視点や発想を吸収することができます。

「多様な視点を持ち寄ってよりよいものを作りたい」、そう話す小樋井。事業部内でのフラットな意見交換を通じて、サービスをブラッシュアップしていく雰囲気に居心地の良さを感じているようです。

「失敗してもいいから、思い切りやってみて」と声をかける立場に

入社以来、わからないこと、できないことを一つひとつ克服し、新しいプロジェクトに果敢に取り組んできた小樋井。今後、携わってみたい仕事についてこう話します。

自分たちが開発したサービスがお客様の環境をどう変えたのか、その様子を見届ける仕事にも携わってみたいと思います。

小樋井は以前、開発に携わったサービスをお客様が使い始める瞬間を見て、深い感慨を覚えたことがありました。課題を探り、仮説を立て、開発に携わったサービスが、お客様の働き方や業務効率にどのような影響をもたらしているのか、もっと具体的に見てみたいという好奇心が高まっているようです。
プロジェクトをより高い視座から見つめ、新たな課題を探りたい。そんな思いを胸の中で温めています。

また、入社6年目を迎え、後輩育成にも積極的に取り組んでいると言います。

後輩が過去の自分と同じ工程で戸惑っているところを見ると、壁にぶつかっていたころの自分を思い出します。そういうときは、過去の経験を思い出しながら、「失敗してもいいから、自分の考えるままにチャレンジしてみよう」と声をかけています。

自分自身のつまずきもバネに自らのスキルアップを突きつめてきたからこそ、後輩もたくさんの経験をして成長していってほしいと語る小樋井。デジタルソリューション事業部の中に脈々と受け継がれた寛容な空気を、自らが積極的に醸成する立場に回り始めています。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです