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キャッシュレス決済プラットフォームのシェアトップクラス 業界のスタンダードをつくる「GAME MAKER」の醍醐味

現在、国の政策として推進されるキャッシュレス決済。その背景にはNTTデータのクラウド型決済プラットフォーム「CAFIS Arch」の存在があります。中途入社でありながら、市場でトップクラスのシェアを持つこのソリューション担当として、キャッシュレス市場の成長を間近で見てきた菊地優樹が、これまでの取り組みやキャッシュレス決済の未来について語ります。

目次

社会に変革を起こす業務で自身の成長を目指す

菊地 優樹
ITサービス・ペイメント事業本部
カード&ペイメント事業部
コマーシャルペイメント統括部
Archソリューション担当

2018年11月にNTTデータに入社した菊地。前職では、流通系システムを扱うシステム開発会社に在籍し、システムエンジニアとして大手コンビニエンスストアのPOSシステムに対するシステム化要望の検討と要件定義を担当していました。

菊地「前職では、自社の製品・システムに関する要件定義を担当し、お客様とともにPOSシステムをより使いやすいものにするための改善に取り組んでいました。プロジェクトごとに異なる改善要望を実現していくやりがいのある仕事でしたが、次第に自分自身の成長のために、もっと変化のある業務にチャレンジしたいという想いが強くなっていきました」

自身三度目となる転職を考え始めた当時、社会で大きな注目を集めていたのが「キャッシュレス決済」でした。2018年に「一般社団法人キャッシュレス推進協議会」が設立されるなど、経済産業省主導で普及推進が積極化していたこの領域に興味を持った菊地。POSシステムを担当する業務の中で、クレジットカードや電子マネーといった決済ツールに触れる中で、その興味は次第に大きなものになっていったそうです。

菊地「前職ではお客様から、現金決済が減っていく今後、ユーザーにどのような価値を提供できるのか、というご相談をいただく機会が増えていました。私は、次世代を見据えたサービスを検討するチームにも入って議論を重ねていましたが、どうしても自社サービスであるPOSシステムありきの市場を前提にした検討に留まってしまっていたため、将来性に疑問を感じていました」

社会の変化にマッチした必要性の高い技術を取り入れながら、変化を続ける仕事に携わりたい。その想いが強くなった菊地は、市場ニーズが高いキャッシュレス領域の仕事にチャレンジすることを決意し、その環境としてNTTデータを選択しました。

菊地「前職のプロジェクトで、たまたま一緒になったNTTデータの社員さんがいました。とても魅力的な方で、彼がまとめるチームはまさにONE TEAMといった感じで、メンバーの力を引き出すチームワークづくりに秀でていました。以前からNTTデータがSI業界最大手だということは知っていましたが、彼に色々と相談するなかで「やりたいことを形にするチャンスが豊富にある」「キャッシュレス領域で業界をリードする力がある」といった話を聞き、そんな環境で成長してみたいと思ったのが、転職を決めた大きな要因でした」

入社1カ月で任された大役

意気揚々とNTTデータでのキャリアをスタートさせた菊地。しかし入社からわずか1カ月後にいきなり大きな試練が待ち受けていました。国内でキャッシュレス決済を促進していくための技術相談を経済産業省から受けることになり、その担当に指名されたのです。まだ自社のサービスや業務も十分に理解できていなかった状況の中での挑戦について、菊地は次のように振り返ります。

菊地「右も左もわからないことだらけのなかでのプロジェクト開始。つまづく私に、上司がかけてくれたのは『正解はないし答え合わせもできないのだから、まずは動いてみたらどうだ』という言葉でした。これをきっかけに、とにかくいろいろな部署のメンバーに聞いて回りながら一つずつ課題をクリアにしていき、無事にご満足いただける回答をすることができました。大変な経験でしたが、社内の人脈という「輪」を広げることもできましたし、販売戦略のノウハウも理解しながら、自分ができることの幅を広げることができたと思います。わからないなりに考え、そして行動することの大切さを学ぶことができたと思っています」

このような経験を経て、菊地は現在、Archソリューション担当の営業として、商品の企画業務に加え、キャッシュレス決済を導入したい企業への導入提案に携わっています。

菊地「前職はシステムエンジニアとしての業務がメインでしたので、営業的な動きをする現在の業務を担当する不安は確かにありました。しかし、お客様とコミュニケーションを取りながら、ものをつくり上げていく仕事という意味においては、前職での経験が生かせていると思っています」

菊地が主に担当するのは「CAFIS Arch」と「INFOX」という2つのキャッシュレスソリューション。「CAFIS Arch」は、クレジットカードや電子マネー、QRコードといった決済ツールを取りまとめるクラウド型のキャッシュレス決済プラットフォーム。一方「INFOX」は、リッチ型のキャッシュレス決済端末です。それぞれのソリューションの特性とニーズをマッチさせながら提案を行うのが、菊地の役割です。

菊地「これまで経験のない市場に対して、チームメンバーの意見を聞きながら理解を深めている最中ですが、とても面白味のある仕事だと思っています。また、大手企業をお客様とした責任ある仕事で世の中に影響を与えることができますし、今後の事業拡大の可能性も感じられるので、大きなやりがいも感じています」

「深い思考力」と「大胆な決断」は両立させる

入社直後は新しい環境に戸惑うことはあったものの、業界トップクラスの導入シェアを誇るソリューションを扱う仕事を通し、NTTデータという企業で働くことの醍醐味を、菊地は強く感じています。そして、菊地が転職をして感じる“NTTデータらしさ”。それはメンバー一人ひとりがみな、徹底して考えた上で判断し、行動している、ということでした。そんな自立したメンバー同士が協力しあうことで生まれる一体感とチームだからこそ可能になる、論理的に抜け漏れのない提案。そして、そんなチームの一員として役に立っている、という実感こそが、日々モチベーション高く仕事に打ち込める秘訣だ、と菊地は語ります。

何かの行動を起こす際には決断力が必要であり、決断したことには責任が伴う。その責任を社員全員が意識しているからこそ、深い思考力と的確な行動力を備えた組織になる。そんな”らしさ“があるからこそ市場リードすることができる、そして未来に向けた新たな価値を生み出すことができると、と菊地は考えています。

菊地「現在普及しているキャッシュレス決済ソリューション全体を見ると、その過半数において「CAFIS Arch」あるいは「INFOX」を導入いただいていて、当社がユーザーのニーズをもっとも吸い上げやすい状況にあります。今後のキャッシュレス決済に関する市場がどう動くかは、お客様が求めるものと我々提供側が実現したいことが重なった結果から方向性が決まっていくはず。そう考えれば、NTTデータという企業であれば、多くの意見を取り入れつつ深く思考し、そして大胆に決断することで、市場の未来をつくることができるのではないか、と、私は考えています」

自身も「キャッシュレスという事業領域で世の中に価値を生み出したい」と考え、チャレンジするためにNTTデータへの転職を決めた菊地。最後に、菊地が思うキャッシュレス社会の未来像、そしてその未来像に向かう上での課題となることについて聞くと、次のような答えが返ってきました。

菊地「正直、完全にキャッシュレスな世の中を実現するには、まだまだ時間がかかると思っています。現金決済と比較して入金に時間差が生まれたり、税金の問題など課題は山積みです。また、リアル店舗とECサイトでの購買行動を融合させることも、大きな課題だと思っています。しかしNTTデータであれば、“エンドユーザーにとっての利便性”“今後は誰にどのようなメリットをもたらすか”を考え続けながらそれらの課題をクリアし、キャッシュレス決済の未来をつくっていくことができると信じています。この領域に飛び込んだからには、世の中に価値あるサービスを提供していきたい。それが自分の発信のアイデアだったら最高ですね」

自ら考え行動し、理想を実現するためにチャレンジを続ける。目指すべき道を見据えた菊地の挑戦は、今始まったばかりです。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです