2023.02.27

ITで社会の課題を解決したい。その思いをNTTデータで実現する第二新卒採用

NTTデータは今、第二新卒の採用を強化しています。あらゆる業界の課題にオーダーメードによるシステム構築で応えてきた当社が今、第二新卒採用に力を入れるのはなぜか。人財育成に対する思いや、求める人物像について、人事本部の採用担当である安永章太郎氏が語ります。

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企業成長に欠かせないのは、社員一人一人のモチベーション

コーポレート統括本部 人事本部 人事統括部 採用担当 課長/安永 章太郎

──はじめに、NTTデータの概要から教えてください。

NTTデータは、テクノロジーで企業や社会の課題を解決していくことをミッションに、お客様の課題を把握し、課題解決のためのコンサルティングからシステムの設計、開発、運用・保守までを一気通貫で行っています。

これは、お客様の売り上げ増加やエンドユーザーである利用者の利便性向上といった直接的な部分だけではなく、社会全体の仕組みづくりや、社会の価値を上げていこうとする企業理念に基づいています。

また、これまで築き上げてきたお客様との信頼関係と当社が構築するシステムへの信頼性を基軸に、これからの社会をテクノロジーの力でどう変えていくのか。世界的な視野・視座で見ていこうという思いをグループビジョンの「Trusted Global Innovator」に込めています。

──2022年5月に発表した新中期経営計画を踏まえ、どのような成長戦略を描いているのでしょうか。

当社は官公庁をはじめ公共性の高い業界や金融・保険、サービス業、製造業など、あらゆる領域・業界のお客様と関わっており、私たちが接していない業界・業種はほとんど存在しないといっていい環境にあります。そんな私たちだからこそ今求められているのは、個別の課題解決だけではなく、企業や業界をつなげていくことだと感じています。

そしてお客様同士や業界をつなぐために、新中期経営計画では当社が持つケイパビリティーのなかでも3つの柱の強化を掲げています。

1つ目はコンサルテーション力の強化です。お客様の課題を見つけ、顧客・業界の未来を構想するインダストリーを起点にしたコンサルテーション力と、AIやIoT、SaaS、ほかにもデータセンターなどのテクノロジーを起点にしたコンサルテーション力を強化していきます。

2つ目はお客様が求めるスピード感に対応していくこと。NTTデータのこれまでの強みはオーダーメードによる課題解決でしたが、そういったシステムの構築には数年かかるものもあります。スピード感をも持って課題に対応したいという要望が増えてきた今、これまで当社が培ってきたベストプラクティスをアセットとして形にしておき、素早く対応できるようにしていきます。

3つ目は技術力の強化です。ここでの技術力は、技術の成熟度に応じた取り組みを実施していきます。お客様にとって既知であるAIやIoT、クラウドといった現在必須といわれているテクノロジーだけではなく、これから先、例えば5Gの先にある通信規格やグリーンといった、未来の技術に対する力も強化していきます。

そしてこれらの企業成長に欠かせないのが、社会全体の課題を解決していきたいという社員一人一人のモチベーションであると私は考えています。

第二新卒が持つ「現場の経験」から生まれる強い思い

──ではなぜ今回、第二新卒の募集強化に至ったのでしょうか。

私たちが第二新卒の皆さんに期待するのは、皆さんが持つ「社会全体の課題を解決する仕組みをつくる側に回りたい」という思いです。この思いこそが、先に伝えたモチベーションに通じるものだからです。

新卒で事業会社などに入社してさまざまな経験をしていくなかで、アナログで非効率な仕組みに違和感を持ったり、企業や業界の課題に気づいたりしたことがあると思います。それは「実体験から生まれた気づき」です。当社は多くの新卒者を採用していますが、企業の課題に自ら気づき「変えていきたい」というモチベーションが育つまでには数年ほどの時間が必要となります。

外部から見て得られる気づきは重要ですが、一方で現場から生まれる気づきもまた必要なもの。実体験から生まれた課題発見の意欲や意識の高さ、テクノロジーで社会課題を解決したいという思いは即戦力になります。これこそ第二新卒の皆さんが持つ力であると感じています。

──知識や経験、技術力よりモチベーションの高さを重視しているのですね。

はい。入社して2~3年ほどですと、業界知識はまだ足りていないと思っています。それよりも新卒と第二新卒、豊富な業界知識を持って経験者として入社した社員、そして長年NTTデータ内で培ってきた経験を持つ社員など、それぞれの思い、視点をうまくミックスさせ、幅広い多様性を持つ組織を目指していく。そのために第二新卒の採用を強化していきます。

期待に応えるアウトプット力と諦めない力を持つ人が活躍できる

──NTTデータでは、どのような方が向いていると思われますか。

まずはITの力を使って社会の課題を解決していきたいというモチベーションが高い方たちとお会いしたいです。これは当社の社員全員が持っている素養です。そのうえでいえるのは、「ITの経験、スキルは不要」だということです。私たちには未経験者の新卒採用と育成の知見があり、必要なスキルや知見は入社後にいくらでも身に付けられるからです。

さらに重要なのは、コミュニケーション能力です。ただしこれは話のうまさではありません。質問に対して、これまでインプットしてきたものを相手が期待する形でアウトプットできる能力や論理性を指します。その能力が課題発見や仮説を立てる力になります。

──どのようなマインドを持った方が活躍していますか。

諦めない力、やり抜く力を持っている人が活躍していますね。当社の社員は基本的に諦めません。たとえそれが当社にとって不利なプロジェクトだったとしても、やり抜きます。なぜならNTTデータができないものは誰もできないと思っているからです。新しく入社される方においても、難しい課題や困難に直面したときに、諦めない力、やり抜く力を持って乗り越えていくマインドを大切にしてほしいと思っています。

また、チームワーク力も必要です。当社のビジネスは1人でできるものはなく、すべてチームで成果を出していくスタイル。このチームにはお客様も含まれるほか、グローバルメンバーなど多様性ある編成となっています。そのなかで、自分の立ち位置を理解して、どのように行動すべきかを察知し、実際に動いていく力が求められます。

描けるキャリアは自分次第。社内で経験値を上げ、成長できる

──NTTデータではどのようなキャリアが描けるのでしょうか。

大きく2つの軸があります。1つ目は職種の軸です。システムエンジニアから営業、営業からコンサルタントなど選択肢は無数に存在しており、どのタイミングでも職種を変えられます。

2つ目は、その職種のなかでキャリアアップしていく軸です。プロジェクトの管理や部下の育成などマネジメントに進むのか、専門性を高めたスペシャリストへと進むのか。官公庁の課題に取り組んだので、今度は金融系の課題に取り組みたいなど、同じ職種のままで業界を移動し、キャリアを深めていくというものです。業界や領域といった切り口で専門性を磨く道もあります。こういった専門性に関するランク体系は、社内の規定のほか業界内でどれだけ認められているかといった立ち位置も重視した評価を導入しています。会社のなかで個の力を発揮していくための道筋も整えています。

このように、複数の軸をミックスしながらキャリアを重ねていけるのが当社の特徴です。

──安永さんはどのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか。

エンジニアから人事へとキャリアチェンジをしています。システムエンジニアとして10年ほど同じお客様を担当していくなかで、あまりにもお客様のマインドに寄り過ぎてしまっていると気づいたことがきっかけです。視座が固定化しつつあり、業界全体を見つめ直す視点やアイデアの引き出しがなくなってしまいそうだと危惧して上司に相談したところ、さまざまな業界・領域に関わる人と交流のある人事への転向を打診されました。

──キャリア形成に対する会社としてのバックアップ体制を教えてください。

キャリアプランについては、四半期に1度の頻度で面談を行っています。この面談で直近のスキルアップや、数年後を見据えたキャリアアップを細かく調整していきます。加えて、プロジェクトや部署の社内公募があります。自分の意思で携わりたい業界やテクノロジー、職種にキャリアチェンジできる仕組みで、自分のキャリアを自分で考え構築していけます。

一方で私が打診されたように、会社側から「こんなことをやってみないか」とチャンスを与えることも多く、個人的にはここが自身の可能性を広げてくれていると感じています。第三者から見た長所や課題に合わせ、社員自身が思ってもいなかった道を示してくれます。それは数多くの選択肢からキャリアを選べる仕組みといえます。

──そういったことができるのは、多様な業界、企業と接するNTTデータだからこそでしょうか。

そうですね。同じ職種であっても業界が変われば組織もやり方も変わり、まるで転職をしたような変化となります。他の会社でできるほとんどのことは当社でもできるので、NTTデータでさまざまな経験を培いキャリアを構築していくことが可能です。

加えて当社には数多くの優秀な人財がいます。すべてを備えたロールモデルが1人いるというより「チームのまとめ方はこの人」「お客様との接し方はこの人」「技術に関してはこの人」と分野ごとの生きた手本となる人が数多くいますので、いろいろな人から必要なところを吸収して成長できます。

──最後に、この記事をご覧の方へのメッセージをお願いします。

採用担当という立場上、入社した人の活躍は気になるものですが、配属先に様子を聞いてみると私が想像した以上の活躍をしているケースが多いです。NTTデータの外での経験を持った人の活躍は新卒入社した同世代のメンバーへも良い刺激になりますし、結果的に組織の成長に大きく貢献しています。

そのような活躍を期待するうえでは「ITの力で社会の課題や業界の課題を解決したい」という強い思いを持っている方たちとたくさんお会いしたいです。この課題感は最近気づいた程度のことで構いません。ふとした発見や、心に生まれたモチベーションをNTTデータのなかで大きくしていってほしいのです。

成長に必要なスキルを育成するプログラムや経験は提供できるので心配は不要です。自分を成長させていきたいというモチベーションや、社会の課題を解決する能力を身に付けていきたいという思いを聞かせてください。

出典:ビズリーチ 公募ページ「株式会社NTTデータ」(2022年11月29日公開)より

※掲載記事の内容は、取材当時のものです