NTTデータグループ リスキリングを知る

人事担当が語る!時代を切り拓くデジタル人財育成に向けたリスキリング採用の魅力

NTTデータグループのリスキリング採用とは、2019年よりNTTデータグループが社内向けの人財育成の一つとして行っている『Digital Acceleration Program(DAP)』施策を、経験者採用入社者に適用し、個人の経験を活かしながら新しいデジタル技術を重点的に身につけ、社内のさまざまなプロジェクトをリードするデジタル人財を育成し、活躍いただきたい想いから開始した取組みです。

DAP施策では、約2年間、デジタル技術の先端領域に強みをもつ組織へ所属し、研修(OFF-JT)を通して基礎からデジタル技術を体系的に学び、実業務(O-JT)を通して技術力を習得することで、ビジネスに利用・活用できる実践力を身に付けることができます。

NTTデータグループの各組織では、業界・顧客に合わせたコンサルタント、ITソリューションの提供をミッションとしています。Foresight起点のコンサルティング力の強化や、アセットをベースとしたビジネス展開を行うには、先進的な技術や専門性を事前に身に着け、社会に実装する力が必要になります。そこで約2年間、先端領域に強みをもつ技術革新統括本部やテクノロジーコンサルティング&ソリューション分野へ異動し、それらの技術や知識を習得した上で元組織に復帰するというプログラムによって、多様化する顧客の課題に先んじて対応できる人財を育成しています。
リスキリング採用は、こうしたDAP施策の育成パッケージを経験者採用に取り入れるものです。NTTデータグループの「デジタル人財を育てるノウハウ」を既存社員だけではなく、経験者採用入社者に活用することで、デジタル人財不足という社会問題に対応していきたいと考えています。

今回はリスキリング採用を行うNTTデータグループ人事本部の中川と安永が、その具体的な内容とリスキリングプログラムにてどのような成長が見込めるのかなどについて語ります。

安永 章太郎
コーポレート統括本部 人事本部
人事統括部採用担当 課長

入社以来官公庁向けのシステム開発などに携わる。2021年より人事本部へ異動し、現在は経験者採用の責任者として採用業務を担当。

中川 裕子
コーポレート統括本部 人事本部
人事統括部人事担当 課長代理

入社以来ヘルスケア分野のシステム開発、営業に携わる。2021年より人事本部へ異動し、現在は人事戦略企画や運用を担い、中でも「デジタル専門人財」を育成する施策を全社に展開している。

リスキリング採用後、対象者は具体的にどのようなプログラムを行うのでしょうか。またそれによってどのように成長することを期待していますか。

DAP施策推進者の中川さん。DAPの魅力を誰より知っており、実践での学習機会の貴重さについて語ります。

(中川)
プログラムはOFF-JTとO-JTの2つで構成されており、OFF-JTで学んだ知識を、O-JTで実践できるような内容になっています。
採用後の受入組織である技術革新統括本部は、クラウド担当やセキュリティ担当、AI担当など専門領域が分かれています。そのため採用選考の中で配属先のマッチングを行い、リスキリングする技術について決めていきます。

OFF-JTは、第一線で活躍をする各技術のスペシャリストと言える社員や社外の専門講師、クラウドベンダーなど、さまざまな講師が研修を行います。オンラインで座学を学ぶほか、実際に技術に触れ、動かすハンズオン(演習)形式で学ぶカリキュラムもあります。期間は1日で終わる短期集中のもののほか、「AWSクラウド研修」や「Agile Boot Camp」など1〜4週間かけて行うものもあります。

O-JTは、技術革新統括本部の一員として開発プロジェクトに参加していただきます。当社の開発プロジェクトはアジャイルで1週間かけて行うものもあれば、2年間以上かけて行う大規模なものもありますし、内容もクラウド環境にシステムを移管したり、セキュリティ対策として先進的な技術を導入したりするなど、技術面でチャレンジングなプロジェクトが多数あります。そうしたプロジェクトには、専門性に強いプロフェッショナル人財が一部参画し、技術的な課題や設計をサポートするスキームがありますので、技術のスペシャリストやビジネスコンサルの経験が豊富な人財、デザインの経験が豊富な人財など、複数の専門性を持つメンバーとともに実践を交えながら専門性を磨くことができます。

またO-JTでは業界問わず、複数のプロジェクトに参加していただきますので、さまざまな技術特性や顧客特性を経験することができます。知識の習得や資格の取得は一人で行うこともできますが、それを社会に生かす力を養うためには実践が必要不可欠です。当社のリスキリング採用では、その勘所が身につけられると思いますし、それをリスキリング後のキャリアに還元していただくことで、NTTデータグループの組織力を向上し、より社会的にインパクトがあるプロジェクトに参加いただけるようになると期待しています。

経験者採用入社者の中には転職先の既存社員との人間関係で悩む人も少なくありません。リスキリング採用後の受入組織である技術革新統括本部が好意的に受け入れてくれるのか、不安に思う対象者もいるでしょう。社内の受け入れ体制やフォローアップ体制について教えてください。

(安永)
確かにリスキリング採用において、受入組織は即戦力としてではなく、これから学び、2年後に他の組織で活躍する人財を受け入れることになります。しかしながら技術革新統括本部には、デジタル人財を育て、NTTデータグループの技術力や組織力を向上させたいというモチベーションがあります。またO-JTの現場には、その分野のスペシャリストで後進を育てることをミッションの1つとするメンバーもたくさんいますので、意欲があれば成長できる環境です。

加えて当社ではこの施策に限らず、経験者採用入社者に対して1on1でフォローを行うメンバーを配置するなど、フォローアップ体制が確立されています。

また、すでにDAP施策の経験者が100~110人、経験者採用入社者も全社で年間500人ほどいますし、今回スタートするリスキリング採用も多くの方をお迎えしたいと思っています。そのため多少入社時期は前後するものの、同期として助け合ったり切磋琢磨したりできる仲間もいますので、安心して取り組んでいただければと思います。

実は同期のお二人。楽しそうに未来の人財について語っていました。

2年間のプログラム修了後、対象者はどのようなステップを歩むのでしょうか。

(安永)
プログラム修了後は、当社の金融、公共社会基盤分野に配属されます。当社の顧客基盤の中で、プログラム時と同様に学んだスキルをどんどん実践に活かし、経験を積み重ねていくことができます。

また昨今、あらゆる業界が業界の垣根を越えて連携し、社会課題を解決していくことを求められています。そのような状況の中で、日本社会の根幹を支える企業や官公庁と共に、デジタル人財として社会へ貢献していくことができます。そうした環境が最初から整っている部分は当社のリスキリング採用の魅力の1つだと考えています。

安永さんのファーストキャリアはエンジニア。エンジニアのリスキリングの難しさを語ります。

(中川)
世の中から求められる最先端の技術トレンドは日々変化をしていますので、顧客へサービスを提供する当社社員自身も学び続ける必要があります。そのためプログラム修了後も、ご自身のキャリアに合わせてスキルアップできるよう、当社ではさまざまな取り組みを行っています。例えば、業務の一環として年間 50 時間を自身の能力の開発に使える「セルフイノベーションタイム」という制度もありますし、研修に特化したNTTデータグループ ユニバーシティによる研修や、NTTデータグループを代表するトップ技術者を筆頭に、組織を超えて次世代トップ技術者を育成する「技統本塾」などに参加することもできます。これらを活用して、継続的なスキルアップを図っていただければと思います。

NTTデータグループさまのセルフイノベーションや、DAP、グレード制度などの自育に関する制度をまとめた図

さらに制度面では、当社では管理職でなくとも専門性を持つスペシャリスト人財であれば、管理職相当の報酬を受け取ることができる「テクニカルグレード」という制度が2020年に創設されました。現時点で既存社員の100名以上が適用されていますし、彼らのように一人ひとりのキャリア像に合わせたステップアップを目指すこともできます。

リスキリング採用で求める人財像を教えてください。

(安永)
リスキリング採用は、デジタル人財の育成を目的としていますので、すでにIT業界や事業会社でのシステム開発・運用・保守経験がある方や、特定領域の専門をすでに身に着けているが、新たな強みを身に着けたい方を対象としています。

また当社ではチームワークやクライアントファーストの精神を大切にしていますので、そうしたNTTデータグループの価値観に共感いただける方にぜひ仲間になってほしいです。

(中川)
リスキリング採用では、当社としても2年間をかけて成長いただける方を採用しますので、即戦力でなくても当社にとって2年後に必要となる人財像と、対象者の2年後になりたい姿など、双方のキャリア像がマッチするかも重視しています。

なにより、リスキルによって社会に貢献したい、進化し続けるデジタル技術を駆使してお客様のデジタル変革を牽引したいといった、好奇心旺盛で、自ら学ぶ意欲や想いを持っている方こそこのプログラムをより有効活用いただけると思います。

これから応募をされる方にメッセージをお願いします

(中川)
NTTデータグループがDAP施策を始めて4年経ちました。DAPに参加した社員からは出元組織に復帰した際に、チームに新しい意見や発想が生まれるようになった、顧客ドリブンな考え方に加え、技術ドリブンな価値提供ができるようになったなど、非常にポジティブな意見をもらっています。
NTTデータグループが請け負う仕事は、日本の根幹を支える仕事がたくさんあります。私たちはリスキリング採用を通じてNTTデータグループという組織全体を技術力の面で強化し、ゆくゆくは日本のデジタル人財不足を解消するという社会課題の解決にも寄与できるのではないかと考えています。

(安永)
社会を、日本を変えるためには何かしたい。だけど、今の自分ではできないかもしれないと考えている方がいらっしゃいましたら、ぜひこの採用にチャレンジしてみてください。リスキリング採用では、そういった想いをもつ人財を支え、実現ができる実力を身に着けていただくことが可能です。皆様をお迎えするためのベストな環境を準備しております。ご応募を心よりお待ちしています。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです
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