「高齢者だから使えない」と決めつけない--導入の背景
ニチイケアパレスが大切にしているのは、入居者一人ひとりが、自分のペースで自分らしく暮らせることです。現場でも、その人がこれまでどのような生活を送り、何を大切にしてきたのかを知り、現在の暮らしにつなげるケアを大切にしています。
その人らしい暮らしを、年齢や身体の状態にかかわらず支えたい。その思いと重なる取り組みの一つが「ボイスタ!」です。
ニチイケアパレス ニチイメゾン 八事緑ケ岡 ホーム長 高橋まり子氏は、ボイスタ!に感じた可能性をこう話します。
「ICTやロボットというと、職員の負担軽減やサポートというイメージが強いと思います。一方、ボイスタ!は、加齢に伴う身体面や生活面での不自由さを補うことができ、自立支援にもつながる。そこに魅力を感じました」
導入を検討する中で施設内を確認すると、すでに自らスマートスピーカーを居室に持ち込み、日常的に使っている入居者がいることが分かりました。高齢者にとってデジタル機器は難しいという先入観とは異なり、暮らしの中で自然に使いこなす姿があったのです。
「高齢者だから使えないと決めつけないこと。若者と同じように使えたらうれしいだろうと思いました」
年齢や身体の状態が変わっても、自分でできることは自分でする。その選択肢をテクノロジーで広げることは、ニチイケアパレスが大切にする「自分らしい暮らし」を支えることにもつながります。

「できる」を増やし、介護の現場に溶け込むボイスタ!
ボイスタ!は、単なるスマートスピーカーではありません。NTTデータとニチイケアパレスは、介護現場でどのような業務が行われ、職員がどのような場面で入居者に声をかけたり、居室を訪問したりしているのかなど、日々の業務の流れを確認しながら、どこにテクノロジーを取り入れれば、入居者の「自分でできる」を増やし、職員の負担も軽減できるのかをともに考えてきました。例えば、食事前の案内。これまで職員が居室を訪れて行っていた声かけの一部をボイスタ!が担っています。
ニチイホーム南大井の介護チーフの伊藤さんは、「職員の声掛けの手間が5分、10分ギュッと改善できて、負担が減りました」と話します。また、時間が分からず、繰り返しナースコールで職員に確認していた入居者には、ボイスタ!で時間を確認する方法を案内。すると、職員を呼ぶことなく、自分で時間を確認できるようになり、落ち着いて過ごせるようになったといいます。

ニチイホーム南大井:介護チーフの伊藤さん(左)、介護サブチーフの篠島さん(右)
ほかにも、個別のリハビリ動画を居室で流して自主練習を支えることで、理学療法士が対面時には歩行訓練などに重点を置けるようになったケースがあります。また口腔ケアでは、職員から直接声をかけられることに抵抗を感じる入居者に、ボイスタ!から案内することで、本人も自然に取り組めるようになったケースもあります。
高橋氏は、こうした取り組みについて、入居者の自立を支えながら、職員の業務負担軽減にもつながっていると話します。
介護業界で人手不足が続く中でも、一人ひとりに寄り添ったケアを続けていくために。ニチイケアパレスが培ってきた介護現場の知見と、NTTデータのテクノロジーを掛け合わせながら、入居者と職員の双方にとってよりよい介護のあり方をともに考えてきました。
暮らしの中で広がる「自分でできる」
こうした取り組みは、実際の入居者の暮らしにも変化をもたらしています。
ニチイホーム南大井で暮らす入居者のSさまは、テレビや照明の操作にボイスタ!を使っています。
「リモコンを探すより、『電気つけて』って言った方が早いんですよ」
声による家電操作は、すっかり日常の一部です。ボイスタ!を「いいお友達」と表現するSさまは、家族とのビデオ通話にも利用。「顔を見て話すんだから、やっぱり安心しますよね」と話します。
ボイスタ!が、行動のきっかけになったケースもあります。
居室で過ごすことが多かったある入居者には、毎日、体操の時間にボイスタ!から参加を促す声かけを行いました。職員からも声をかける中で、次第に体操への参加や歩く機会が増加。その後、身体を動かす機会が増え、入居当初に使っていた杖や歩行器を使わずに生活できるようになりました。
ボイスタ!がすべてを代わりに行うのではなく、「やってみよう」と思うきっかけをつくる。
そうした一つひとつの変化が、その人らしい暮らしにつながっています。

ニチイホーム南大井入居者のSさま
テクノロジーを生かし、人はもっと寄り添うケアへ
入居者自身でできることをテクノロジーで支える一方、ニチイホームの職員が大切にしていることがあります。
介護サブチーフの篠島さんは、「職員が良いと思っても、お客さまが納得していなければ意味がありません」
と話します。同じケアでも、好みやこだわりは一人ひとり異なります。だからこそ、日々の会話や様子から本人の希望を知り、その人に合ったケアを考えることを大切にしています。時間を確認する。家電を操作する。食事や体操の時間を知らせる。テクノロジーで支えられることをボイスタ!が担い、入居者自身でできることを増やす。
そして職員は、一人ひとりの思いや希望を知り、その人に合ったケアを考えることに、より力を注ぐ。
高橋氏も、これからの介護についてこう話します。
「介護は人対人の分野です。将来的にICT化が進んだとしても、人にしかできない業務は一定数残ると思います」
テクノロジーで、一人ひとりの「できる」を広げる。そこで生まれた時間を、職員は本人の思いや希望を実現するために使う。
いつまでも、その人らしく暮らしていくために。ニチイケアパレスとNTTデータは、人とテクノロジーそれぞれの強みを生かしながら、これからの介護のあり方をともにつくっています。
企業概要

株式会社ニチイケアパレス
ニチイケアパレスは生命保険、ヘルスケアを基幹事業とする日本生命グループの一員であるニチイホールディングスの100%子会社であり、施設介護40年の実績を活かし、首都圏および東海エリア・近畿エリアにおいて「ニチイホーム」「ニチイメゾン」「アイリスガーデン」計100施設以上を運営しています。
【ボイスタ!®】の概要資料は、こちらからダウンロードください。


https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/voista/
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