NTT DATA

DATA INSIGHT

NTTデータの「知見」と「先見」を社会へ届けるメディア

絞り込み検索
キーワードで探す
カテゴリで探す
サービスで探す
業種で探す
トピックで探す
キーワードで探す
カテゴリで探す
サービスで探す
業種で探す
トピックで探す
2020年10月20日INSIGHT

Withコロナで加速するDXソリューション vol.5
~Withコロナ時代におけるシステム運用のあり方~

COVID-19の流行により、働き方やビジネスの進め方は大きく変わった。デジタル化の遅れが顕在化した日本で企業は何に取り組むべきか。第5回はシステム運用のあり方について取り上げる。
IT部門は様々な制約からリモートワークが進んでいないケースが多く、Withコロナにおけるシステム運用に課題を抱えている。そこで、NTTデータで行った対策事例を紹介するとともに、Withコロナ時代における運用の将来像についても触れる。

【ウェビナー開催】Withコロナで加速するDX
-変革に向けた5つのソリューション-

※2020年12月15日・16日に本記事に関連するウェビナーを開催します。ウェビナーの詳細は本記事の最下部をご覧下さい。

進まないシステム運用のWithコロナ対策

NTTデータでは、営業、開発のチームは比較的円滑にリモートワークに移行できたものの、運用チームの一部は出社を余儀なくされました。同様に多くの企業のIT部門でも以下のような課題からリモートワークが進んでいないケースが多く見受けられます。

(1)自宅などからシステムへのリモートアクセスによる情報漏洩や外部からの不正アクセスといったセキュリティリスクの拡大
(2)システム管理者や運用者の所在がバラバラになりコミュニケーションが滞ることによる、障害発生時の対応の遅れやシステム運用状態の的確な把握の難しさ

上記の課題を含め、Withコロナの運用について何から検討を始めればよいか悩んでいるIT部門は多いのではないでしょうか。そこで、コロナ禍でシステム運用を行うために当社で行った対策事例や新しい取り組みを紹介します。

システム運用のWithコロナ対策事例

(1)セキュアなリモート運用環境の構築
NTTデータでは、お客様ビル常駐で運用を行っているシステムがありますが、緊急事態宣言によりお客様ビルが閉鎖されました。運用を継続するにあたり、セキュアなリモート運用環境を早急に構築する必要がありましたが、以下の追加対策などによりセキュリティレベルを維持しながらリモート運用を実現し、品質やセキュリティを犠牲にすることなく、運用を継続しました。

  • お客様が画面共有できる踏み台サーバを準備
  • 多要素認証・MAC制限・キャプチャ禁止・ファイル転送不可といった接続制御
  • Web会議ツールによるダブルチェック
  • DBアクセス監査

図1:セキュアなリモート運用環境の構築事例

図1:セキュアなリモート運用環境の構築事例

(2)インシデントのモバイル通知とDashboardによる可視化
NTTデータでは、当社の運用メンバやお客様が、自宅などにいても状況を的確に、そして、迅速に把握することができるように、モバイル通知によってリアルタイムにインシデント発生を通知し、Dashboardで現在のシステム運用状態やインシデント対応履歴などの詳細情報を確認できるようにしました。これにより、的確な情報をもとにコミュニケーションを取ることができ、インシデントに適切に対処しました。

図2:Dashboard画面

図2:Dashboard画面

(3)ARによる作業支援
NTTデータでは、米国Scope AR社とパートナー契約を締結し、AR(拡張現実)を活用した作業支援の導入を進めています。これにより、経験のない現場作業員が3Dマニュアルで故障対応をしたり、移動が制限された状況においても、データセンタ内のお客様機器を、お客様がリモートから映像を見ながらARと音声によって当社作業員に作業指示をしたり、お客様店鋪などにある機器を、当社の有識者によるリモートサポートにより、お客様自身によって迅速に対応したりすることができるようになります。

図3:ARによる3Dマニュアルの例(Scope AR社提供)

図3:ARによる3Dマニュアルの例(Scope AR社提供)

コロナ禍をきっかけとしたシステム運用の見直し

コロナ禍をきっかけに社会全体で働き方が見直されている中で、IT部門も例外ではなく、例えばIT部門でもリモートワークが当たり前になると、従来のようにIT部門のそばにITベンダを常駐させ都度コミュニケーションをとりながら一体となってシステム運用を行うことが難しくなります。また各委託先にリモートワークをお願いする場合もセキュリティ対策をIT部門で行う必要があります。
今回ご紹介した課題と対策以外にもシステム運用を見直す上で解決すべき課題は多く、またお客様の運用ルールやシステム環境に応じた対策が必要です。 NTTデータではシステム運用のコンサルティングサービスやアウトソーシングサービスを提供しており、Withコロナ時代におけるシステム運用の見直しを検討段階からご支援させていただきます。
https://digital.nttdata.com/outsourcing/

図4:Withコロナ時代の働き方に合わせたシステム運用形態の見直しイメージ

図4:Withコロナ時代の働き方に合わせたシステム運用形態の見直しイメージ

イベントのお知らせ
NTTデータ主催 オンラインイベント

COVID-19の流行により、働き方やビジネスの進め方は大きく変わりました。国家間のデカップリングが進み、グローバルでの企業活動についても見直しが迫られている中、日本においては、社会や企業のデジタル化の遅れが顕在化しています。
本ウェビナーでは、ダイナミックな社会の変革期において大きく見直しが必要だと考えられる、サプライチェーン、セールス&マーケティング、ワークスタイル、セキュリティ、ITオペレーションの5つの観点から具体的な課題とその解決方法をご紹介します。

イベント詳細、お申し込みはこちら

http://enterprise-aiiot.nttdata.com/seminar/2020-12-15/

お問い合わせ