サービスの価値を高める工学的なPDCA
サービス工学とは、製品やシステムなどの「モノ」に適用されてきた「工学」を、「サービス」に適用する考え方です。サービス工学研究会のホームページ参考1では、「サービスが生み出す高い付加価値に注目し、工学的な立場からサービスを理解し、その設計・製造のための方法論を提供すること」と定義されています。また、サービス工学研究センターのホームページ参考2では、サービスの「観測・分析・再設計・運用」などの技術を組み合わせ、サービス提供者の自立的かつ持続的な生産性向上やイノベーションの創出を目指す「サービス最適設計ループ」が提案されています。
情報システムへのインパクト
サービス工学では、情報システムを情報処理サービスの構成要素のひとつと捉え、そのサービスを「観測・分析」することで、より適正なサービスに「再設計」して「運用」することを考えます。
情報システムに対する要求条件を確定することは簡単ではありませんが、サービス工学では、要求条件は継続的に変化し続けるものと捉えることになります。これは、「上流・つくり・活用」からなる、当社の「価値提供モデル」<3D Value Cycle>と通じる考え方であり、情報システムの価値を持続的に高めることに繋がると考えます。
NTTデータでは、<3D Value Cycle>を軸として、サービス工学の考え方を適用して、ITの活用と効果向上に努めていきます。
図:サービス最適設計ループ
参考文献
- 参考1サービス工学研究の位置付け
- 参考2サービス工学研究センターの提唱するサービス最適設計ループ(外部リンク)