はじめに
昨今、注目を集めている「EdTech(教育×IT)」。今の子どもたちが大人になる頃には、さらなる技術進展により、社会のしくみも大きく変わるでしょう。ITを学習環境に取り入れることで、プログラミング的思考を身に着け、社会的イノベーションを実現する人材の育成をめざして、「EdTech」が注目されています。
また、グローバル化の進展の中で、英語力の重要性が一層増しています。文部科学省が発表した「次期学習指導要領改定案」の中でも、英語教育の前倒しが定義され、英語教育は、親世代のそれとは大きく変わりつつあります。
NTTデータと教育
教育の現場が変わりゆく中で、NTTデータは、社外・社内で教育イベントを行っています。
- 社外イベント
- 『夏休みこどもIT体験(※1)』を毎年開催
- 社外講師による『プログラミングワークショップ(※2)』も開催
- 社内イベント
- 技術部門の社員ご家族を対象に、「プログラミング」「グローバル」をテーマとした『職場体験イベント』を開催
以降は、わたしたちが開催した職場体験イベントについて紹介します。
わたしたちが考える教育イベント
2018年3月、NTTデータ社員のご家族向けの職場体験イベントを行い、当日は小中学生19名が参加しました。
日時 | 2018年3月27日(火)09:00~17:00 |
---|---|
場所 | NTTデータ本社 |
主催 | 技術革新統括本部 |
対象 | 技術革新統括本部社員のご家族(8~15歳、19名) |
テーマ | (1)プログラミング (2)グローバル |
イベントのテーマは「プログラミング」と「グローバル」。プログラミング体験として教育用のプログラミング環境によるワークショップ、グローバル体験として外国籍の社員・インターンの講座を用意しました。
(1)プログラミング
教育用のプログラミング環境「Scratch(※3)」を使ったワークショップを開催し、「ブロック崩しゲーム」や「ピアノの鍵盤」、粘土でコントローラーも作りました。
参加者の大半はプログラミング経験がない中、ゲームの難易度を調整したり、可愛らしくデコレーションしたり、昔懐かしの「電流イライラ棒」まで閃いたりと、オリジナルの作品を見事に作り上げました。
図1:プログラミングワークショップの様子
図2:粘土のお寿司・フルーツと電子回路をつないでコントローラーに
(2)グローバル
外国籍の社員・インターンによる講座も開催。
当日、子どもたちは、ドイツ・スペイン・オランダ・ルーマニアなど、さまざまな国の特徴を紹介してもらい、その情報をもとにオリジナルのガイドブックをまとめました。また、イースターエッグの着色、ルーマニアの伝統舞踊を体験しながら、さらに外国への理解を深めました。
また、休憩時間に配られた、フェアトレード(※4)や各国伝統のお菓子も大人気でした。
図3:グローバル講座の様子
図4:各国の特徴を紹介したオリジナルガイドブック
図5:休憩時間に配られたお菓子
はじめは恥ずかしそうにしていた子どもたちも、「サッカー」「お菓子」など得意な話題になるとすぐに打ち解け、笑顔あふれる場となりました。
おわりに
職場体験イベントを受けて、多くの子どもたちは、プログラミングを続けたり、外国について話すようになったそうです。「当日」だけでなく「今後」につなげられたことを嬉しく感じています。
NTTデータはシステムインテグレーターであり「技術力」を強みとしています。そして、グループとしては50カ国・地域、社員数10万人を越える規模となり、「グローバル」での管理・連携は日々重要性を増しています。
今後も、子どもたちの糧となれるようなイベントを企画・開催し、家族の職場理解向上、子どもたちの教育支援に努めていきます。
- ※1 夏休みこどもIT体験
http://www.nttdata.com/jp/ja/summer2017/ - ※2 プログラミングワークショップ
https://inforium.nttdata.com/event/edtech.html - ※3 Scratch
https://scratch.mit.edu/ - ※4 フェアトレード
「貧困対策」「児童労働の削減」「環境保護」の改善に向けて、開発途上国の原材料などを適正価格で取引し、生産者の自立や生活改善をめざす取り組み