2024.01.22

産休・育休後も自分らしいキャリアを築ける組織で。信用組合の新規サービス創出を支える。

加速する事業環境の変化にともない、DXや新規サービスの創出がますます活性化している金融業界。地域の中小企業や個人事業主からなる組合員をエンドユーザーとする信用組合においても同様の動きが起こっています。しんくみ事業部 信用組合担当として新規サービスの企画・提案に携わっている櫻井と増井は、2人とも出産と育児を経て第一線で働き続けている人財です。信用組合業界の置かれている状況や新規サービス創出の難しさ、そして産休・育休後もチャレンジを続けられる環境について語ります。

Index

櫻井 芙美
第二金融事業本部 しんくみ事業部
信用組合担当 課長

2011年、NTTデータに新卒入社 JAバンク事業部に配属される。共同基幹系システムの対外接続に関する開発を担当後、2018年から産休・育休を取得。2019年復職と同時にしんくみ事業部へ異動。共同基幹系システムの為替業務に関する開発やプロジェクト管理を担当する。2022年、課長就任。2022年に第二子の産休・育休を取得。2023年4月に復職し、現在は同事業部にてサービス企画を担当している。

増井 聡美
第二金融事業本部 しんくみ事業部
信用組合担当

2012年、NTTデータに新卒入社。入社から現在に至るまでしんくみ事業部に所属し、共同基幹系システムの営業店窓口端末や基盤に関する開発に従事。2018年から2021年にかけ、第一子、第二子と続けて産休・育休を取得。復帰後は同事業部内のシステム更改プロジェクトにて移行推進を担当する。2023年よりサービス企画を担当している。

産休・育休を経て、信用組合に向けたサービス企画を推進中

――現在、2人とも同じチームに所属し、お子さんを育てながら働かれているそうですね。まずはNTTデータに入社した理由を教えていただけますか?

櫻井)
私は大学院で建築を学び、システムを使った居住空間の最適化を研究する中でIT業界に興味を持つようになりました。また、縁の下の力持ちのような仕事がしたいという想いも持っており、多くの社会インフラを支えるNTTデータの仕事は私の希望にピッタリと合っていました。

増井)
櫻井さんは建築系の出身だったんですね。私も情報系の出身ではなく、大学院では生命工学を専攻していました。就職活動当初は製薬や食品などの別の業界を検討していたのですが、偶然、尊敬する先輩がNTTデータに勤めていたことから、エントリーしてみることに。IT業界で応募した企業はNTTデータだけでした。

――新卒での就職活動当時、「女性の働きやすさ」はどれくらい重視していましたか?

櫻井)
私の母は専業主婦でしたが、祖母が働く姿を幼い頃から見ていたこともあり、出産後も継続して働きたいと考えていました。「女性の働きやすさ」は会社選びにおいても重視しており、NTTデータを選んだ決め手にもなりました。

増井)
そう言われてみると、私も母が働く姿をずっと見ていたので、当たり前のように「出産後も働き続けたい」と考えていました。特に会社選びで意識していたつもりはなかったのですが、「女性が長く働ける環境」であることは大前提の条件だったのかもしれません。

――そしていま、2人とも産休・育休を経て第一線で働き続けていますね。現在、担っているミッションについて教えてください

櫻井)
全国143の信用組合様に向けて、NTTデータは約50年にわたって共同利用の基幹系システムを提供してきました。今後も共同基幹系システムを維持していくことはNTTデータの欠かせない使命ではありますが、一方で現在ではITを利用した新しいサービスの創出も求められています。そこで、私たちの所属するビジネス企画グループでは、信用組合業界の中央組織や個別の信用組合様に向けた新サービスの企画立案を行っています。

増井)
新しいサービスが必要とされている背景として、低金利が続く中で多くの金融機関は厳しい事業環境下に置かれており、新しいビジネスの創出が喫緊の課題となっています。こうした中で近年では金融業界全体でDXの取り組みが加速していますが、信用組合業界においても組合員の利益に貢献できるような新しいサービスのニーズが高まっています。

――信用組合様は北海道から奄美まで全国に143ありますが、どのようにサービスの企画提案を進めているのでしょうか?

櫻井)
大きくふたつのアプローチがあり、まずひとつの方法としては、信用組合業界の中央組織と連携して、全国各地の信用組合様に広げていくやり方を進めています。もうひとつ、提案内容に興味を持ってくださった信用組合様と連携して、その事例を足がかりにして他の信用組合様に広げるという方法も取っています。

――地域ごとの信用組合様によって抱えている課題は違いますか?

櫻井)
おっしゃる通りです。信用組合様は地域向け・業種・職域など特定の対象に向けた組合があるうえ規模も幅広く、新たなサービスが必要だといっても、その優先度やスピード感などはそれぞれの信用組合様によって違います。個別の信用組合様の抱える状況を踏まえながらサービスを企画・提案していくところに難しさがあります。

増井)
本当にそうですね。一方、長く開発に携わってきた身としては希望を感じている部分もあります。というのも、実際に信用組合様のもとを訪れて話を聞いてみると、「新しいサービスが必要だ」という課題意識はすべての信用組合様が持っていらっしゃいます。「新しいことをやりたい」と前向きな方々が多く、お客様から刺激を受けることも多いですね。

櫻井)
私も開発出身なので同感です。信用組合様の生の声に触れることができるのは、開発出身者としてはとてもうれしい点ですね。いまはまだ取り組みの途中の案件も多いですが、信用組合様の声を聞きながらサービスを考え、それが形になった時の達成感はとても大きいだろうと思います。

信頼と期待に応え、組合員の利益に寄与するサービスを創造する

――信用組合業界のDXという文脈におけるNTTデータの存在意義や価値をどのようにとらえていますか?

櫻井)
信用組合業界の中央組織からは、約50年にわたって共同利用の基幹系システムを提供してきていることから、単なるITベンダーではなく、ビジネスパートナーとしての期待を寄せていただいていると感じています。一朝一夕では生まれない強固な信頼関係を築けていることはNTTデータの強みです。

増井)
個別の信用組合様に目を向けても、共同基幹系システムという基盤を提供していることから大きな信頼をいただけています。「さまざまなナレッジや技術を持った会社」とNTTデータの総合力を認めていただいていると思う一方で、「NTTデータだったらもっとやれるはず」という期待も感じます。その期待にしっかり応えなければいけません。

櫻井)
たしかに中央組織や信用組合様からの信頼や期待に応えることが私たちの使命ですよね。強固な信頼関係と期待があるからこそ、新しいサービスを創出しようという時にも第一の相談先としてNTTデータに声をかけていただけているのだと思います。

――総合力という点では、NTTデータが持つ他の金融分野の知見やナレッジなども強みだといえますか?

増井)
もちろんです。中央組織や信用組合様から「他の業界の事例を教えてほしい」という依頼をいただき、そこから新規サービスの検討が始まることは多くあります。社内の他部署に対しても、関係者にすぐにチャットで相談して、他業界の事例などを教えてもらっています。ただし、信用組合業界の場合、単純に他の金融業界の事例をそのまま横展開すればいいというわけではありません。以前、他の金融機関の事例をお持ちしたところ、「より組合員に貢献できるサービスを考えたい」と言われたこともありました。

櫻井)
エンドユーザーである組合員の利益を第一に考える信用組合業界ならではの難しさですよね。信用組合は「相互扶助の精神」で運営されており、営利目的の一般企業とは違います。組合員の声や、組合員である地域の方と一緒に成長することを重要視されているので、サービス企画においてもそれを踏まえた提案をすることが大切です。

増井)
信用組合様の方々は本当に組合員のことを真剣に考えていらっしゃいますよね。私たちが課題を想定して仮説を持って行っても、さらにその先のことを考えている、というケースも少なくありません。難しい取り組みですが、組合員の声を集めるという点でも、信用組合様の共同基幹系システムを提供しているNTTデータには可能性があると考えています。

――営利目的の企業とは違う信用組合業界では、他の金融業界とは違う独自のやりがいがありそうですね。どのような想いやモチベーションで業務に向き合っていますか?

櫻井)
自らの仕事を通じて社会の基盤を支えたいという気持ちが大きいです。各地の信用組合様は地域の企業を支えている存在で、信用組合様と地域の企業が元気になれば地域全体も、ひいては日本も元気になると考えています。その基盤を支えているという実感がやりがいです。「実は私が携わっている」という誇らしさもありますね(笑)。

増井)
私も同感です。DXに早くから取り組んできた他の金融業界に比べて信用組合業界はDXが進んでいない面もありますが、逆の言い方をすれば、「まだ生まれていないものが多い」ということでもあります。サービス企画を通じて信用組合業界の変革の第一人者になりたいという想いは、私にとって仕事の大きなモチベーションになっています。

少数精鋭ゆえの所掌範囲の広さと、アットホームなカルチャー

――しんくみ事業部のカルチャーや組織の特徴について教えてください

櫻井)
しんくみ事業部の大きな特徴は、他部署と比べると少数精鋭の色が濃く、一人ひとりの所掌範囲が広い点です。小規模な組織といっても、共同基幹系システムの機能は他金融機関の共同基幹系システムのものと変わらず、それを少ない人数で支えています。私が他部署からしんくみ事業部に異動してきた時には、一人ひとりの知識の幅広さに驚きましたね。加えて、少数精鋭ということもあってか一体感が強く、アットホームな雰囲気もあります。

増井)
私は最初の配属以来、しんくみ事業部に所属していますが、事業部長との距離も近く、アットホームさは本当にその通りだと思います。組織規模とも関わってくるかもしれませんが、早い段階から一人称で仕事を任せてくれるカルチャーもありますよね。新卒で入社してすぐに重要な仕事を任せてくれたことも記憶に残っています。

――産休・育休を取得した時の周囲の反応はいかがでしたか?

増井)
私は1人目、2人目と連続して産休・育休を取得しました。1人目の育休中、2人目の子に恵まれたことを上司に話すと、「寂しいけれど、おめでとう」と言ってくれて(笑)。私の復帰を心待ちにしてくれていたことが伝わってうれしかったですね。

櫻井)
私の場合は、前の部署で産休・育休を取得して、復帰と同時にしんくみ事業部に異動しました。初めての異動、かつ育児との両立で働ける時間も限られている中、上司や周りの方々の支えでなんとか業務に馴染むことができました。当時、労働時間の制限についてグループメンバと話していると、「育児だけではなく、誰もが何かしらの事情を抱えている可能性がある」と言われて目から鱗でした。ダイバーシティが浸透してきたいまでこそ当たり前の考えですが、もともと多様性を尊重する風土があったのだと感じました。

増井)
たしかに「女性の働きやすさ」に目が向かいがちですが、同じチームの男性社員は1歳の双子を育てながら働いていますし、これから育休を取得予定の男性社員もいます。性別にとらわれず、さまざまなバックグラウンドの人が活躍している職場になっていますよね。

――いま、もともと思い描いていた理想のキャリアを歩めていると思いますか?

櫻井)
就活当時は、出産したらバックオフィスに異動になるかもしれないと思っていましたが、開発として復帰できて、いまも第一線で働くことができています。入社前に想像していた以上のキャリアを歩めていると言ってもいいかもしれません。

増井)
私も櫻井さんと同じく、出産後は第一線から退くことになるのかと思っていましたが、第一線から離れず働き続けたいという希望もあり、復帰後でも難易度の高いプロジェクトにチャレンジする機会をいただきました。休暇前と違うリモートワークでの対応が多く、多数のグループとの折衝に苦労しましたが、小さな子供がいるからといって特別扱いされなかったのは、ある意味、ありがたかったと思います(笑)。

櫻井)
本人がどういう働き方をしたいか次第ではありますが、誰に対しても「一人称」で責任ある仕事を任せるというのはNTTデータらしいエピソードではありますね。

――しんくみ事業部での業務やカルチャーを踏まえて、どのような人がしんくみ事業部に向いていると思いますか?

櫻井)
やりたいことをどんどん積極的に発信して、能動的に動ける人だと思います。そのような人はどの部署でも重宝されると思いますが、特にしんくみ事業部では一人ひとりの所掌範囲が広いので、主体的な人がより一層活躍しやすいと思います。

増井)
所掌範囲が広いからこそ、しんくみ事業部では「自分の仕事だけ見ていればいい」というわけではありませんよね。他のチームが困っている時にフォローに入っていくことも多く、良い意味での「おせっかい」な人が多いのかなと思います(笑)。

櫻井)
ピッタリな表現ですね!私も、困っている人を放っておかないカルチャーはしんくみ事業部の大きな魅力だと思います。安心して働ける環境は、一人ひとりのことを気にかけてくれる「おせっかい」な組織風土から生まれているのかもしれませんね。

出産・育児を経ながらもキャリアの可能性を狭めることなく、信用組合業界の変革の第一線で働き続けている櫻井と増井。キャリアも、仕事のやりがいも、そして働きやすさも妥協せずに追求できる環境がNTTデータにはあります。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです