分析対象
- (1)、(2)
- 諸外国から見た「日本」に関する話題分析
- 分析対象
- 「Japan」など日本を指すツイート
- 分析期間
- 2019年1月1日~2019年12月31日
- (3)、(4)
- 国内での「日本好き」に関する話題分析
- 分析対象
- 「日本好き」に関連するオーガニックツイート
- 分析期間
- 2017年1月1日~2019年12月31日
アメリカでの話題量が圧倒的に!
他国からの関心は政治とスポーツ?
まずイマツイでは、アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、フランスとG7にあたる6カ国での「JAPAN」に関連する話題量を分析しました。
アメリカにおける「JAPAN」の話題量が圧倒的であることが見てとれます。アメリカでのユーザー数が多いということもありますが、日本と強固な同盟関係を築いているという連帯の強さが、ツイートにも現れる結果となったと言えそうです。次いで、総話題量ではイギリス、フランスと続く結果となりました。続いて話題の山がどこに現れているかを見てみると、イチローが引退を迎えたタイミング、ラグビーワールドカップでの日本代表の活躍といった「スポーツ」に関わる話題、トランプ大統領の来日や安倍首相のカナダでの首脳会談といった「自国と日本との政治」に関わる話題において注目が集まっていることがわかりました。この傾向はいずれの国においても見受けられており、「スポーツ」と「政治」は日本を語る上での万国共通のトピックと言えそうです。
JAPANといったら旅とアニメと音楽?
海外でのJAPANの語られ方を分析!
つづいてイマツイでは「JAPAN」にどのような語が共起する傾向にあるのかを分析し、海外のユーザーに日本がどのように語られているのか、を掘り下げました。
分析の結果、旅行にまつわるワードが多数現れる結果となりました。日本が観光立国を宣言し久しく経ち、訪日外国人の数も年々増加傾向にありますが、まさにそのデータを証明するように、Twitter上でも「travel」「tour」「trip」といった旅行関連語が多数出現しました。次いで注目すべきは「anime」や「game」「music」といったサブカルチャー関連の話題です。クールジャパン計画を政府が打ち出してからこちらも久しくなりますが、その一定の効果が話題量としても現れたと言えそうです。
「日本が好き」の声は何気ない日常の中に!?
国民の日本好き曲線!
今度は、国内での「日本」に関する話題について掘り下げていきましょう。Twitter全量データから、「日本が好き」という文脈の投稿を抽出し、国民がどんなときに日本を好きだと感じているかを掘り下げました。
「日本が好き」文脈の総話題量は3年間で666,480ツイートでした。推移図をみると、3月から4月にかけて毎年話題量が増加傾向にあることがわかります。桜が綺麗に咲く季節になると、しみじみと日本を改めて好きだと思う人が多いのかもしれません。また、「コンビニの料理が安くて美味しい」ことをフックに「好き」を表現する声が話題になっていました。大きなイベントや気づきではなく、日々の生活においてふと感じられる幸せを通して、日本人で良かったと感じる人が多いと言えそうです。
好きなところは日本の自然と文化?
令和の今、日本人は自国をどう捉える?
最後に、イマツイでは「日本好き」関連の投稿をさらに掘り下げ、国民は今、日本の何が好きとつぶやいているのかを分析しました。
分析の結果、「好き」の文脈には言語や食といった「文化」が多く現れるということが分かりました。「好き」の文脈には富士山や桜、山といった自然にまつわる語に加えて味噌汁やご飯といった、海外からの注目も高い食文化にまつわる語が多く出現。やはり日常ふと感じるものを通して、「日本人でよかった」「やっぱり日本好き」といった感情が表出するようです。ほかにも天皇陛下、といった語が出現するなど、日本固有の文化に対して誇りや愛着を持っているユーザーが多いようです。
今回のイマツイでは、日本が国内外でどのように語られているのか、を分析しました。世界中からの注目も集まる今年。そしてもうすぐ建国記念の日を迎えるこのタイミングで、改めて今私たちが暮らすこの国について、みなさんも考えてみてはいかがでしょうか。