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1.変化する接客サービス
アパレルなど、これまで店舗における接客サービスによる販売を中心としてきた業態は、今大きな転換期を迎えています。人手不足が深刻化し接客にも効率化が求められていたところに、新型コロナウイルスの感染拡大が起こり、消費者のECシフトが加速。来店する顧客が減少し、店舗を訪れる場合でも、滞在時間を短くするためにECサイトであらかじめ商品をチェックしてくる、などの行動が見られるようになりました。
新しい時代を迎え、リアル店舗の役割、接客サービスに求められるものがより明確になってきました。これまでに増して、商品を手に取って確かめたい、販売員のアドバイスが欲しいなど、“店舗を訪れること”自体に目的意識を持つ人が増えています。これからの接客サービスは、限られた滞在時間の中で、そこに人が介在する意義や付加価値を最大化することが求められています。
2.決済にとどまらない『タブレットPOS』
私たちが企画開発している「タブレットPOS」は、単に「従来の据置型のPOS端末をタブレットに置きかえ持ち運びができるようにして、レジとは異なる場所でも電子決済やクレジット決済ができるようになる」というものではありません。
商品情報や在庫システム、顧客データと連携させることで、接客をしながらその場で、他店やECの在庫を確認したり、顧客データや購買履歴を参照してお客様の好みの商品や過去に購入したものとのコーディネート商品の提案を行ったりすることができるようになり、接客サービスの品質を向上させ、売り上げアップに繋げることが可能になります。
3.接客の悩みを丸ごと解決
サービス企画・開発にあたっては、IT部門担当者はもちろん、タブレットPOSを実際に利用することとなる販売員にも徹底的にヒアリングを行いました。現状のシステムで不便な点は何か、接客の際にあれば役立つ情報は何か、どんなシステムであれば使いたいと思うか…等々。。
- 在庫データをその場で確認しEC配送を手配できれば、売り逃しを防ぐことができる
- 顧客の属性がすぐにわかれば、経験の浅い販売員にもきめ細かな接客ができる
- 顧客の好みに応じた接客をすることができれば、満足度が高まり売上にもつながる
タブレットを用いて販売員がその場で様々な情報を得る、いわば“情報武装”することで接客品質は向上します。また在庫の確認やECとの連携がとれれば、欠品や販売機会ロスを防ぐことができ売上のアップにも繋がるはずです。
とはいえ、多少の不便があるとしても、使い慣れているシステムを変えることには誰もが不安を抱き、抵抗感を抱くもの。「タブレットPOS」は、ユーザーインターフェイス(UI)について、スマホのアプリを使うように、誰もが直感的に操作できることを目指しています。
なぜタブレットPOSソリューションが必要とされているのか
4.NTTデータだからできること。簡便・安定・拡張性を兼ね備えたシステム
NTTデータには、クレジット決済システムCAFISで培ってきたペイメントに関するノウハウがあります。また、多様な販売方法や商習慣に対応が必要な複雑なPOSシステムを手がけることでリテールの業務知識も得てきました。もちろん、システムインテグレーターとしてあらゆるシステムの構築運用から連携・統合も実現してきています。
「タブレットPOS」は、クラウド上に、基本機能としてPOSの標準機能を提供するとともに、お客様が既にお持ちのシステムとの連携をカスタマイズしていくものです。
- HWコストの削減が可能:汎用端末を利用することで、HWコストを削減することが可能です
- 短期間での導入展開が可能:クラウド利用により、設置のリードタイムを短縮いたしました
- アプリのメンテナンスフリー:プログラム更新等はプラットフォーム側で行うため、簡便かつ安定的な運用を実現します
- マルチOS対応:iOS、Androidに加え、Windows端末にも対応し、業務用PCとの統合も可能です
さらに、クラウド型ならではの拡張性により、お客様のニーズに応じて商品や在庫などのマーチャンダイジングデータ、ECサイト、顧客データベースなどの既存システムとの連携・カスタマイズが可能なため、多店舗への展開や、EC連携によるOMO(Online Merges with Offline)の実現にもつながります。
特徴1. 従来POSの課題を解決するクラウド型タブレットPOS
特徴2. 販売員の接客支援で接客品質向上
5.お客様とともに成長するサービスを目指して
「タブレットPOS」の特徴である柔軟性・拡張性を活かし、お客様それぞれのニーズに対応したカスタマイズを行うことで、常に進化していきます。新たな接客サービスの実現とリテールビジネスのDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けて、お客様とともに歩んでいきたいと考えています。