報道発表

「実際に行動する前に結果がわかる」高度なシミュレーションで
社会全体のDXをデザイン

デジタルツインとは
デジタルツインとは、現実空間の、ヒト・モノ・コトの様々なデジタルコピーをサイバー空間上に表現する先進技術です。いわば現実空間とそっくりな双子をサイバー空間上に作り出すため、デジタルツインと呼ばれます。このサイバー空間上でデータ分析や未来予測などのシミュレーションを実行し、その結果に基づく最適な方法や行動を現実空間にフィードバックすることで、街づくりや工場・生産ラインの改善など、社会やビジネスプロセスを進化させることができる技術概念として注目を浴びています。
サイバーファーストで事前に結果を導く
NTTデータはデジタルツインにおいて「サイバーファースト」をコンセプトの1つとして取り組んでいます。一般的なデジタルツインでは、最初に現実空間からデータを収集し、そのデータをもとにサイバー空間を作り上げます。
一方サイバーファーストなデジタルツインでは、理想とする世界観や要求を、まずはサイバー空間上に仮想的に組み上げます。そこでシミュレーションを繰り返し、デザインした仕組みを現実空間に実装していきます。さらに現実空間での動作結果をリアルタイムにサイバー空間へフィードバックし常に改善し続けていくことができます。
サイバーファーストの最大のメリットは、「実際に行動する前に結果がわかる」ことです。例えば、物流拠点を新規に設置する場合、コストや稼働率を最適にするために場所はどこが適切か、配送手段を変えた場合はどうか、悪天候の場合の影響はどうかなど、様々な条件を組み合わせ何度でも試行錯誤できるため、より低コスト・短時間で適切な結果を導くことができます。


IOWN構想とデジタルツインコンピューティング
街づくりや大半のビジネスプロセスは様々な事象の複合によって成り立っているため、いかにして様々な事象の相互作用を分析してシミュレーションの品質・信頼性を高めていくか、が今後超えるべき課題となります。
NTTが掲げるIOWN構想(近未来のスマートな世界を支えるコミュニケーション基盤)では、「デジタルツインコンピューティング」が主要技術分野の一つとして構成されています。これは従来のデジタルツインの概念を発展させて、多様な産業やモノ・ヒト・コトのデジタルツイン同士を自在に掛け合わせ、様々なシミュレーションや未来予測を行うものです。NTTデータは、この「デジタルツインコンピューティング」を活用し、デジタルツイン同士を融合させる技術の開発を進め、「未知の組み合わせ」によって社会がどう進化できるか、未来予測の実現をめざします。
デジタルツイン構築支援サービス

めざしたい将来像に向けた高度なシミュレーションを可能とするデジタルツインを構築するためには、技術とビジネスの両方を把握し、最適なデータの組み合わせをしていく必要があります。NTTデータはお客さまのビジネス構想段階から伴走し、仮説やアイデアづくり、検証活動を通じて事業提案へと進化させます。
- 導入コンサルティング
- プロトタイピング作成
- POC設計・実行支援
- 商用サービス開発
現在ビジネスアイデアの具体化と検証を可能とする共創プログラムを実施しています。
詳しくはこちら
デジタルツインのユースケース
お客さまのデジタルツイン活用の目的や、業種・状況に合わせて幅広くサポートすることができます。
ユースケースの一例をご紹介しますので、お気軽にお問い合わせください。

製造業
生産ラインの自動化機器導入効果の推定および作業動線などの確認、導入後のスケジューリング最適化

物流業
稼働率向上のための集配拠点の配置最適化や集配ルートの最適化

不動産業
対象不動産の地域社会や環境への影響の推定

小売・健康サービス業
地域生活者の生活動線、健康活動実績に基づく商圏分析、商品開発
本掲載内容に関するご依頼やご相談は、こちらからお問い合わせください。
お問い合わせデジタルツインのNTTデータの強み
1人材

デジタルツイン構築に必要な技術(データ分析、AI、シミュレーション、最適化技術など)に長けた専門家が、実際にデータ分析を行いながらデジタルツインのプロトタイピングから商用開発までサポートします。
2多彩なサポートメニュー

NTTデータは、デジタルツインに関するレクチャーから、軽量なデータからのプロトタイピング、既に構築されたシミュレーションの高度化のサポートまで、お客さまのニーズに合わせた様々なメニューを取り揃えています。
3NTTグループの研究・技術連携

複雑なシミュレーションを実現するには、大量のデータの保護と高速処理が必要になります。NTTデータは、NTTと連携してIOWN構想で開発された高速・低消費電力のインフラ技術を活用することでより高度なデジタルツインを構築可能とし、お客さまの業務をより良い姿にデザインするお手伝いをいたします。
お知らせ
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2023年2月10日
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2022年11月30日
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2022年9月1日
レポート&コラム

Rajiv Saavedra Rivano
社会のDX推進~デジタルツイン共創プログラムのご紹介~
昨今DXが注目を集めるが、実際にはデータの大半が個別の企業や業界の範囲でしか活用されず、その価値は限定的となっている。これからは個別の企業や業界を越え、デジタルツインなどでデータを相互に利活用できるよう社会全体のDXを進めていかなければならない。
デジタルツイン デジタル化・DX
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顧客接点の潮流から考える、金融DXの方向性
時代とともに激変するビジネス環境。そしてコロナ禍というふいに訪れた不確定要素。結果として社会や人々のマインドは短期間で加速度的に変化をみせるようになった。こうしたなか、金融業界に求められるDXとはいかなるものか。激変する人々のニーズをどう捉え、どのような顧客接点を持ち、どのようなプロセスを経て、ビジネスを拡張させていけるのかを考察していく。
AI・データ&インテリジェンス 顧客接点・決済 デジタルツイン 金融 デジタル化・DX コロナウイルス Innovation Conference
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全英オープンゴルフへの活用から見えてきたデジタルツインの大きな可能性
2022年7月に行われた第150回全英オープンゴルフでは、全コースをデジタルツイン(サイバー空間上に作成された現実空間のコピー)上に再現し、ゴルフファンに新しい観戦体験が提供された。全英オープンゴルフでのスポーツテック責任者であるNTT DATA UKのLaurence Normanと、NTTデータでデジタルツイン活用をリードする吉田 英嗣の2人が、そこから見えてきた課題や可能性を語るとともに、スポーツテックでのデジタルツイン活用の未来像に迫る。
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