デジタルツインとは
現実空間の、ヒト・モノ・コトの様々なデジタルコピーをサイバー空間上に表現する先進技術です。現実空間とそっくりな双子をサイバー空間上に作り出すため、デジタルツインと呼ばれます。このサイバー空間上でデータ分析や未来予測などのシミュレーションを実行し、その結果に基づく最適な方法や行動を現実空間にフィードバックすることで、街づくりや工場・生産ラインの改善など、社会やビジネスプロセスを進化させることができる技術概念として注目を浴びています。
幅広い用途
お客さまのデジタルツイン活用の目的や、業種・状況に合わせて幅広くサポートできます。
ユースケースの一例をご紹介しますので、お気軽にお問い合わせください。
製造ラインや物流プロセスの最適化(製造)
エネルギー効率最適化(製造)
渋滞や混雑の緩和(公共)
生活者の行動予測やレコメンド
(小売・サービス)
健康リスク予測、健康経営
(ヘルスケア)
NTT DATAが提供する
デジタルツインサービス
NTT DATAでは、デジタルツインのシステムを設計・構築・活用するノウハウや、各種データ処理ツールを強みに、お客さまの課題を解決し効率や収益性を高めるデジタルツインサービスを提供しています。
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デジタルツインのビジネス活用コンサルティング
詳しくはこちら - デジタルツインのシステム設計/構築/運用
デジタルツインのNTT DATAの強み
デジタルツインでどのような価値を生み出すのかをお客様と共に考えながら、「3Dモデル作成」から「システム構築/可視化」「シミュレーション/最適化」に至るデジタルツインの導入ステップを安心・着実に進めます。
1データ取得・連携
お客様が保有するデータのほか、センサや3Dスキャン等による取得データ(位置情報等)、AIを活用した生成データ、NTT DATAグループが扱う各種データまで、幅広いデータを安全にビジネス活用する仕組みを提供します。
2デジタルツイン構築
様々な業種のお客様と「デジタルツイン共創プログラム」を実施しており、デジタルツインの構築・検証ノウハウを多数保有しています。SIerとしての長年の実績とあわせて、要件に合わせた最適なアーキテクチャでシステムを構築します。
3データ解析・最適化
お客様が使い慣れたシミュレーションツールがある場合はそれを前提に、無い場合は必要な解析を実現できるツールを社内外から各種ご用意し、最適な条件を導きます。量子コンピュータや数理解析を活用した「組み合わせ最適化アプローチ」もワンストップで実施します。
自動車の設計・製造工程をデジタルツイン上で検証し、
不具合や完成イメージを確認。
業種
製造業、自動車
ビジネスニーズ
- 組み立てラインの配置を最適化
- 完成イメージの詳細なプレビュー
ソリューション・アプローチ
- NVIDIA Omniverseと関連アプリケーションを活用し、工場や車のデジタルツインを開発
- インタラクティブな操作(ドアの開閉、色の変更等)が可能な3Dカーコンフィグレータを実装
得られた結果
- 手戻りコスト改善
- 営業提案時の認識違いを防止
データセンタを精細な3D仮想レプリカで可視化し、
運用やエネルギーの効率化を検証。
業種
テレコム、メディア
ビジネスニーズ
- 温度やデバイスなども含め、完全に同期された仮想レプリカ
- 運用シナリオや異常時の対応挙動をシミュレーション
ソリューション・アプローチ
Nvidia Omniverseを活用して以下の機能を提供
- 3Dモデルインポート、可視化
- リアルタイムデータ同期
- シミュレーション
- 3Dビジュアライゼーション
得られた結果
- ハードウェアの詳細なレベルまで3Dレプリカで再現
- パフォーマンスを管理し、的確な異常時対応が可能に
物流拠点の新設位置をデジタルツイン上で設定し、
配送とルートの条件を検証・最適化
業種
物流、都市
ビジネスニーズ
- 新たな拠点を設置する際に、様々な条件を加味し最も効果を見込める位置に決めたい
ソリューション・アプローチ
- デジタルツイン上で都市環境を再現し、物流における各種パラメータの影響を精査
- シミュレーションで効果見積もり、最適条件を検証
得られた結果
- 配送コスト最適化
- 拠点投資効果の最大化と売上向上
地域生活者や観光客の行動傾向を仮想的に分析し、
行動を高精度に予測
業種
都市、公共施設、小売、イベント運営
ビジネスニーズ
商業施設やイベント等において、人の動きを想定し、混雑度合やプロモーション効果を事前に見積もりたい
ソリューション・アプローチ
- デジタルツイン環境上で、人の関心度や興味・移動動向等をパラメータ表現
- AIを活用した予測・シミュレーションを実施
得られた結果
- 混雑緩和
- 商業施設での販売量・売上増加
IOWN構想について
NTTでは、近未来のスマートな社会を支えるネットワーク・情報処理基盤として、2030年の実現をめざしたIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想を掲げています。IOWNの主要構成技術の一つに「デジタルツインコンピューティング(DTC: Digital Twin Computing)」が位置付けられており、これは、従来のデジタルツインの概念を発展させ、多様な産業やモノ・ヒト・コトのデジタルツイン同士を自在に掛け合わせ、様々なシミュレーションや未来予測を行うことを想定した技術です。NTT DATAでは、デジタルツインのソリューション提供に加えて、将来に向けたIOWN構想における「デジタルツインコンピューティング」の実現に向け、デジタルツイン同士を融合させる技術開発や、ヒトの意識・思考をデジタル化する研究も進めています。
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お問い合わせピックアップ
NTT DATAのデジタルツインについての情報をピックアップしております。
お知らせ
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2024年1月26日
株式会社NTTデータグループ トピックス
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2023年11月13日
株式会社NTTデータ トピックス
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2023年10月12日
株式会社NTTデータグループ 報道発表
レポート&コラム
矢野 高史
生成AIを活用した従業員ウェルビーイングの可能性
先進テクノロジーの活用によって従業員の生産性が向上し、ワークライフバランスが改善される一方で、日々高度化するテクノロジーとの共存がストレス要因にもなりつつある。生成AIをはじめとする先進テクノロジーを活用し、従業員のウェルビーイングを実現する未来像とは。現在開発中のものも含む具体的なソリューションも交えて紹介する。
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Matteo Colombo
NVIDIA Omniverseを活用したデジタルツイン構築の好事例
デジタルツイン構築では、テクノロジーやプラットフォームに関係なく、複数の独立したコンポーネントを結ぶアプリケーションの作成が不可欠であり、多様なテクノロジーをシームレスに接続するプラットフォームが必要となる。その代表例がNVIDIA Omniverseだ。本稿ではNTT DATAも活用するNVIDIA Omniverseの機能や活用事例、今後の展望を紹介する。
データ&インテリジェンス デジタルツイン 製造
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田治 輝
NTT DATAが挑むスマートスポーツ ~メタバースで生み出す新しいスポーツ体験~
田治輝はSMARTビジネス推進部のスポーツ・メディア・エンターテインメント担当として、多くのスポーツファンの心へのアプローチを続けている。メタバースを活用してこれまでにない体験を届けるため、お客さまやパートナーとともに世界中で未知のコンテンツを生み出す挑戦を進めている。ChatGPTを活用し、FIBAバスケットボールワールドカップのフィリピン会場でも注目を集めたデジタルヒューマンをはじめ、数々の種目に取り組むスマートスポーツの事業について、話を聞いた。
データ&インテリジェンス デジタルツイン
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