株式会社NTTデータ トピックス

進化するテクノロジーで変革する経営の未来
テクノロジーの進化は、人間の認識や演算などの能力を拡張し、時間や場所の制約から解放します。
それらは経営・業務のコスト構造や価値創出のあり方を変え、既存の業界構造やビジネスモデルを根底から揺さぶっています。
企業は、変化の後追いではなく、自ら産業の未来像(Foresight)を描き、テクノロジーがもたらす産業の変化の先頭に立って事業及び組織を変革していくことが求められています。
NTT DATAのコンサルティングは、Foresightの構想から、それに基づく事業変革、そのために必要となる組織能力の変革までエンドツーエンドで伴走し、お客さまと共に、新しい産業の未来を実現します。
NTT DATAのコンサルティングアプローチ
私たちはお客さまの事業変革パートナーとして、テクノロジーの発展や環境変化、お客さまのパーパス・ミッション・バリュー、強みを踏まえ、デジタルテクノロジーを活用して、誰にどのような価値を提供するか、バリューチェーンをどのように変革するかを明確にします。将来のあるべき姿(Foresight)を描くとともに、その実装・効果創出まで伴走型のコンサルティングにより一気通貫でサポートします。
- ※「顧客」は、お客さまのお客さま
コンサルティングメニュー
NTT DATAはビジネス戦略やサービスデザイン、テクノロジーやデータ活用まで、あらゆる領域の変革を実現するためのコンサルティングメニューを用意しています。
NTT DATAのコンサルティング体制
NTT DATAグループ各社の2,400名を超えるさまざまな専門性を持つ人財が、それぞれの強みを軸に連携しています。お客さまの目的・状況などに合わせ、事業変革を成功に導くために最適な体制を組み、コンサルティングサービスを提供します。
- ※コンサルタントの人数は日本国内のみで、上記のほかにERPや業務APなどの個別ソリューションのコンサルタントは1,000名以上在籍する。
- ※各社が特に強みとする領域を示す。
テクノロジーが顧客との接点を変える
テクノロジーは、あらゆる産業において顧客体験と価値創出のあり方の変革を可能とします。
たとえばスマートフォンやセンサーによりあらゆるところに顧客接点をつくることができ、データとAIはサービスや製品を利用状況に応じて顧客のニーズにフィットするように変化させ継続的に価値向上させることを可能とします。また、複数のサービス同士を切れ目なくつなぎ合わせることも容易になっています。
これらの変化は、顧客接点全体を通して時間や場所を選ばず、自分にぴったりで継ぎ目のない新しい体験価値をつくると同時に、自動化と効率化でバリューチェーンのコスト低減も両立させることができます。
さらには、テクノロジーの進化は製品の製造から販売、マーケティングを通した消費財メーカーと小売業の接点や、一連の移動体験を通した自動車、交通機関、商業施設や自治体など、既存の「業界」同士の境界線をあいまいにして行きます。NTT DATAが考える、これらの産業のForesightを例示します。
― テクノロジーによる顧客接点変革のForesight例 ―

小売・流通
消費体験が変わる
~SLOW RETAIL~
つながりや共感、ウェルビーイングを重視するSLOWモデルへ
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モビリティ
移動体験が変わる
~モビリティコマース~
移動体験そのものを目的化させ、エンタメ性やゲーム性を付加した新たな価値の実現へ
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食品
食と健康が変わる
~Food&Wellness~
バリューチェーン全体をデジタルで変革し、Wellness領域での新たな生活者体験を生み出す
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製薬・ライフサイエンス
健康と医療が変わる
~Medical Experience~
治験、創薬研究のバリューチェーン変革に加え、早期診断や予防・治療・予後の患者体験向上へ
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防災・レジリエンス
防災が変わる
~ハイレジリエント社会~
一人ひとりが「今、必要としていること」を提供し、ひとの力を最大限発揮するハイレジリエント社会へ
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SCM・ロジスティクス
物流が変わる
~ロジスティクス改革~
ICTの活用で”本当のコスト”を算出し、物流クライシスを乗り切るロジスティクス改革の実現へ
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医療・ヘルスケア
ウェルビーイングが変わる
~健康データ利活用~
健康データを中心とする「ウェルビーイング経済圏」の共創へ
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保険
保険が変わる
~業務オペレーション変革~
テクノロジーの活用によって保険業務オペレーションは変化し、その先のビジネス変革へ
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小売・流通 消費体験が変わる ~SLOW RETAIL~
小売のチェーン化やデジタル化の進展により、豊富な商品を手頃な価格で入手できるようになり、あれこれ考えずともおすすめが提案され、そのすべてがセルフで短時間で完結するようになり、消費体験はとても便利になりました。
一方で「人と人との接点」や、店舗ごとの「らしさ」、時間の「ゆとり」は感じづらくなり、これらの要素を求める風潮は強くなっています。このような変化を背景に、小売業ではこれまでの機能性・合理性を重視するFASTモデルだけでなく、つながりや共感、ウェルビーイングを重視するSLOWモデルへの意識を高めていくべきだとNTT DATAは考えます。
これからの小売業では、一定の機能性・合理性を維持しつつも、よりSLOWな要素を増幅させるために、消費者の生活動態やニーズを動的にとらえるC2M(Consumer to Manufacturer)型サプライチェーン、デジタルとアナログの顧客接点の組み合わせで消費者のウェルビーイングを高めるポジティブ・コンピューティング、そのためにさまざまなステークホルダーを巻き込むコ・クリエーションを取り入れた新たな小売モデルが実現されていくと考えます。

モビリティ 移動体験が変わる ~モビリティコマース~
電気自動車やコネクティッド・自動運転技術などのモビリティの高度化と、生活者の体験重視への価値観の変化により、これからの社会では新たなモビリティを活用した多様なカスタマージャーニーが生まれ、あらゆる「ヒトの移動・モノの移動・コトの移動」がサービス化されていくと想定します。
次世代の自動車やコックピットでは、プライベート空間ならではのサービス提供やパーソナライズされた情報のレコメンドなど車内ユーザ体験が加速し、さらにはモビリティのデータを活用した、異業種と連携した新たなサービスが生まれていくと考えます。
たとえばあらゆるサービスが手配され、適切なタイミングでシームレスに提供される、移動体験そのものを目的化させエンタメ性やゲーム性を付加する、など、これまでにない価値を実現する新たな移動体験が生み出されていくと考えます。

食品 食と健康が変わる ~Food&Wellness~
食品製造業は、人口減少や少子高齢化、食の安全意識の向上、環境規制の強化といった課題に直面しており、また生活習慣病による医療費高騰も社会課題となっています。
一方で、弊社リサーチでは52%の人が「価格が高くても健康な食事を摂取したい」と回答するなど、自分にパーソナライズされた体験への消費者の意識は高まっており、2022年施行の改正個人情報保護法など、データ利活用を後押しする法規制も整備されつつあります。
食品製造業は、このように土壌が整った今こそ、改めてD2Cに取り組み、販売チャネルのみでなく、デ-タを活用したパーソナライズによりD2Cの取組みを起点としたバリューチェーン全体をデジタルで変革し、Wellness領域でのあらたな生活者体験を生み出していくことが可能になると考えます。

製薬・ライフサイエンス 健康と医療が変わる ~Medical Experience~
製薬業界は、薬価の毎年改定など経営環境が年々厳しさを増す中、収益力の高い創薬が求められ、低分子創薬コンセプトの枯渇を背景とした新たなモダリティへの対応、創薬成功率の難化など様々な課題に直面しています。
特に近年、デジタルを活用したメガテックやスタートアップ、異業種からの参入等により、競争の激化が加速しています。
これからの製薬・ヘルスケア業界では、アウトカム情報を中心としたRWD(リアルワールドデータ)による治験やマーケティング等のデータドリブン化、画期的創薬や個別化医療の実現に向けた創薬研究のDigital Native化によるバリューチェーン変革に加え、難病・希少疾患の早期診断や予防・治療・予後の一気通貫の体験などの患者体験(MX: Medical eXperience)の向上がキーワードとなります。

防災・レジリエンス 防災が変わる ~ハイレジリエント社会~
私たちは、今、気候変動の影響などにより、地球レベルでの災害リスクに直面しています。日本においても、近年、災害の頻発化・広域化・激甚化が進んでおり、公助に加え、自助・共助の重要性が広く認識されています。そのような中で、人口減少・超高齢化が進行しており、社会全体の脆弱性が高まりつつある状況です。さらに、災害対策の現場では、人手不足のみならず、情報の分断や錯綜、氾濫などが加わり、意思決定や災害対策の遅れなどにつながるケースも見られます。
一方でデジタル技術の発展は、平時、発災時、復旧・復興時における生活者・被災者の体験を変え、限られた人の力で自然災害や社会の混乱に立ち向かい、災害時であっても確実かつスピーディに合理的な判断を可能とします。たとえば災害時においても、エリアごとの気象シミュレーションや位置情報把握技術でひとりひとりの被災者が現在地や避難経路に応じた数時間先の災害リスク通知を受けることを可能にします。あるいは、宇宙(衛星)や空(ドローン)からのリアルタイムの被災状況の画像や、プラットフォームを通じた国・自治体・インフラ企業・地域コミュニティ・個人・ボランティアセンターなどのステークホルダーの情報がリアルタイムに社会全体で共有され、最新の情報を得ることができるようになります。また、復興時においてもマイナンバーカードや保険など、さまざまなサービスをつなげることで、速やかな生活再建・復興も可能になるでしょう。このような新たなデジタル技術の活用が、これからの「ハイレジリエント社会」を実現していくと考えます。

SCM・ロジスティクス 物流が変わる ~ロジスティクス改革~
近年、運送の小口化や荷主ニーズの多様化に伴う需要過多、環境規制への対応、ICT化の推進など、物流を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。加えて、ドライバーの時間外労働の上限が規制される「2024年問題」が迫っており、物が運べなくなる「物流クライシス」が現実問題として注目を集めています。
私たちはこの危機をどのように乗り越えればよいのでしょうか。
NTT DATAは、特に製造業を取り巻く物流の問題点に焦点をあて、荷主都合の非効率業務や業界の構造が生み出す非効率という問題の解決策として、アクチュアルコストを反映したコスト算定によるアプローチを提案します。物流業界全体のデジタル化を推進し、物流業界が直面するピンチを乗り切るためのロジスティクス改革に取り組みます。

医療・ヘルスケア ウェルビーイングが変わる ~健康データ利活用~
生活者の健康志向の高まりや、生活習慣病患者の増加などの社会課題を受け、生活者の健康課題の解決に貢献するウェルネス市場が加速。これに伴い「健康データの利活用」が注目されています。また、2030年には、3人に1人が65歳以上の高齢者になるといわれ、人口に占める高齢者の割合が増え続け、医療費や介護費の増加は避けて通れません。そうした社会では生活者ひとりひとりが、「自分の健康は自分で守る」ことを認識することが、今後ますます重要になります。
NTT DATAは近い将来、日々の暮らしの至るところに健康データが溶け込み、健康データを中心に生活者の暮らしを取り巻くさまざまな商品・サービスなどが横断的につながる「ウェルビーイング経済圏」が活性化すると考えています。

保険 保険が変わる ~業務オペレーション変革~
保険業務の改善や変革を検討する上で、現在の保険業務の課題や保険ビジネスの方向性を知ることは重要です。しかし、技術の発展と浸透が加速していくこれからの世界を考えると、現状からの積み上げによって未来の保険業務を想定することは難しいと考えます。NTT DATAではテクノロジーの知見という強みを生かし、環境変化から未来の生活者像を描き、保険業界のオペレーションの未来像を描いています。
商品も事業環境も顧客層も、保険会社ごとに変わるため、実際に変革するためには業界全体のビジョンと個社のビジネス戦略をかけあわせていく必要があります。NTT DATAは保険業界のお客さまの事業パートナーとして、未来の保険を共創していきます。

Foresight Discussions

NTT DATAグループ
顧問 山口重樹
NTT DATAグループのコンサルティングサービスをリードする顧問の山口が、社会・業界の有識者との対談を通じて、企業が自ら自社の未来像(Foresight)を描き、事業と組織の変革を成功させるための要諦を探ります。
- ※記事、動画内の内容は、対談当時のものです。
お知らせ
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2023年9月19日
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2023年9月13日
レポート&コラム

下垣 徹
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アプリケーション開発・管理 コンサルティング
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部門間連携を促進し、CX最大化を実現する“RevOps”とは? ~RevOpsを活用したデータドリブンによる次世代B2B業務改革~
現代のB2B企業のビジネス環境では、The Model型といわれる業務の分業体制の導入により、いくつかの問題が生じ、ビジネス成長が阻まれている状況に陥っている。本記事では分業体制の問題点の解決に寄与するRevOps(Revenue Operations)の紹介と、RevOps組織によるデータドリブンなアプローチがB2B企業の業務改革にどのように貢献できるかを探る。
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本村 達也
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コンサルティング 製薬・ライフサイエンス
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DATA INSIGHT 編集部
新しい融資業務の形を実現―西日本シティ銀行のAI審査モデルを活用した融資業務デジタル化に迫る
変化する社会への迅速な対応が求められる一方、深刻な人材不足がその足かせとなっているのは金融業界もまた例外ではない。そうした中、九州・福岡を中心に拠点を置く西日本シティ銀行では、金融ビジネスの根幹でもある融資業務をAIの活用によりデジタル化することに成功。オンライン完結型融商品の導入により、マスリテール向け融資業務のスピードが格段に上がったことで、顧客のみならず行内からも高い評価を得ている。NTTデータとのパートナーシップに基づいて進められたプロジェクトの背景や課題、得られた効果などについて、西日本シティ銀行とNTTデータに話を聞いた。
コンサルティング 金融
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松下 隆平
サプライチェーンレジリエンスの重要性と強化方法
米中対立の激化に続き、ウクライナ侵攻による物資の供給制限や、社会意識の変化のよる売上や株価への影響など、各企業を取り巻く環境は劇的に変化している。これらの変化に対して“将来リスクを見通しながら迅速に対応する力”=“ビジネスレジリエンス”の重要性は認知が高まっている。 そして、ビジネスレジリエンスの実現には、ビジネスを支えるサプライチェーンの“レジリエンス”(強靭さ、回復力)も求められる。企業はサプライチェーンレジリエンスを向上することで、リスクを低減しオペレーションを継続、また売上やシェア拡大ができるのである。
SCM・ロジスティクス コンサルティング 製造 食品 製薬・ライフサイエンス
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