ニュースリリース

進化するテクノロジーで変革する経営の未来
テクノロジーの進化は、人間の認識や演算などの能力を拡張し、時間や場所の制約から解放します。それらは経営・業務のコスト構造や価値創出のあり方を変え、既存の業界構造やビジネスモデルを根底から揺さぶっています。
企業は、変化の後追いではなく、自ら産業の未来像(Foresight)を描き、テクノロジーがもたらす産業の変化の先頭に立って事業及び組織を変革していくことが求められています。
NTTデータのコンサルティングは、Foresightの構想から、それに基づく事業変革、そのために必要となる組織能力の変革までエンドツーエンドで伴走し、お客さまと共に、新しい産業の未来を実現します。

テクノロジーが顧客との接点を変える
テクノロジーは、あらゆる産業において顧客体験と価値創出のあり方の変革を可能とします。たとえばスマートフォンやセンサーによりあらゆるところに顧客接点をつくることができ、データとAIはサービスや製品を利用状況に応じて顧客のニーズにフィットするように変化させ継続的に価値向上させることを可能とします。また、複数のサービス同士を切れ目なくつなぎ合わせることも容易になっています。
これらの変化は、顧客接点全体を通して時間や場所を選ばず、自分にぴったりで継ぎ目のない新しい体験価値をつくると同時に、自動化と効率化でバリューチェーンのコスト低減も両立させることができます。
さらには、テクノロジーの進化は製品の製造から販売、マーケティングを通した消費財メーカーと小売業の接点や、一連の移動体験を通した自動車、交通機関、商業施設や自治体など、既存の「業界」同士の境界線をあいまいにして行きます。
NTTデータが考える、これらの産業のForesightを例示します。
― テクノロジーによる顧客接点変革のForesight例 ―

小売・流通
消費体験が変わる
~SLOW RETAIL~
つながりや共感、ウェルビーイングを重視するSLOWモデルへ
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小売・流通 消費体験が変わる ~SLOW RETAIL~
小売のチェーン化やデジタル化の進展により、豊富な商品を手頃な価格で入手できるようになり、あれこれ考えずともおすすめが提案され、そのすべてがセルフで短時間で完結するようになり、消費体験はとても便利になりました。
一方で「人と人との接点」や、店舗ごとの「らしさ」、時間の「ゆとり」は感じづらくなり、これらの要素を求める風潮は強くなっています。このような変化を背景に、小売業ではこれまでの機能性・合理性を重視するFASTモデルだけでなく、つながりや共感、ウェルビーイングを重視するSLOWモデルへの意識を高めていくべきだとNTTデータは考えます。
これからの小売業では、一定の機能性・合理性を維持しつつも、よりSLOWな要素を増幅させるために、消費者の生活動態やニーズを動的にとらえるC2M(Consumer to Manufacturer)型サプライチェーン、デジタルとアナログの顧客接点の組み合わせで消費者のウェルビーイングを高めるポジティブ・コンピューティング、そのためにさまざまなステークホルダーを巻き込むコ・クリエーションを取り入れた新たな小売モデルが実現されていくと考えます。


モビリティ
移動体験が変わる
~モビリティコマース~
移動体験そのものを目的化させ、エンタメ性やゲーム性を付加した新たな価値の実現へ
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モビリティ 移動体験が変わる ~モビリティコマース~
電気自動車やコネクティッド・自動運転技術などのモビリティの高度化と、生活者の体験重視への価値観の変化により、これからの社会では新たなモビリティを活用した多様なカスタマージャーニーが生まれ、あらゆる「ヒトの移動・モノの移動・コトの移動」がサービス化されていくと想定します。
次世代の自動車やコックピットでは、プライベート空間ならではのサービス提供やパーソナライズされた情報のレコメンドなど車内ユーザ体験が加速し、さらにはモビリティのデータを活用した、異業種と連携した新たなサービスが生まれていくと考えます。
たとえばあらゆるサービスが手配され、適切なタイミングでシームレスに提供される、移動体験そのものを目的化させエンタメ性やゲーム性を付加する、など、これまでにない価値を実現する新たな移動体験が生み出されていくと考えます。


食品
食と健康が変わる
~Food&Wellness~
バリューチェーン全体をデジタルで変革し、Wellness領域での新たな生活者体験を生み出す
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食品 食と健康が変わる ~Food&Wellness~
食品製造業は、人口減少や少子高齢化、食の安全意識の向上、環境規制の強化といった課題に直面しており、また生活習慣病による医療費高騰も社会課題となっています。
一方で、弊社リサーチでは52%の人が「価格が高くても健康な食事を摂取したい」と回答するなど、自分にパーソナライズされた体験への消費者の意識は高まっており、2022年施行の改正個人情報保護法など、データ利活用を後押しする法規制も整備されつつあります。
食品製造業は、このように土壌が整った今こそ、改めてD2Cに取り組み、販売チャネルのみでなく、デ-タを活用したパーソナライズによりD2Cの取組みを起点としたバリューチェーン全体をデジタルで変革し、Wellness領域でのあらたな生活者体験を生み出していくことが可能になると考えます。


製薬・ライフサイエンス
健康と医療が変わる
~Medical Experience~
治験、創薬研究のバリューチェーン変革に加え、早期診断や予防・治療・予後の患者体験向上へ
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製薬・ライフサイエンス 健康と医療が変わる ~Medical Experience~
製薬業界は、薬価の毎年改定など経営環境が年々厳しさを増す中、収益力の高い創薬が求められ、低分子創薬コンセプトの枯渇を背景とした新たなモダリティへの対応、創薬成功率の難化など様々な課題に直面しています。
特に近年、デジタルを活用したメガテックやスタートアップ、異業種からの参入等により、競争の激化が加速しています。
これからの製薬・ヘルスケア業界では、アウトカム情報を中心としたRWD(リアルワールドデータ)による治験やマーケティング等のデータドリブン化、画期的創薬や個別化医療の実現に向けた創薬研究のDigital Native化によるバリューチェーン変革に加え、難病・希少疾患の早期診断や予防・治療・予後の一気通貫の体験などの患者体験(MX: Medical eXperience)の向上がキーワードとなります。


防災
防災が変わる
~ハイレジリエント社会~
一人ひとりが「今、必要としていること」を提供し、ひとの力を最大限発揮するハイレジリエント社会へ
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防災 防災が変わる ~ハイレジリエント社会~
私たちは、今、気候変動の影響などにより、地球レベルでの災害リスクに直面しています。日本においても、近年、災害の頻発化・広域化・激甚化が進んでおり、公助に加え、自助・共助の重要性が広く認識されています。そのような中で、人口減少・超高齢化が進行しており、社会全体の脆弱性が高まりつつある状況です。さらに、災害対策の現場では、人手不足のみならず、情報の分断や錯綜、氾濫などが加わり、意思決定や災害対策の遅れなどにつながるケースも見られます。
一方でデジタル技術の発展は、平時、発災時、復旧・復興時における生活者・被災者の体験を変え、限られた人の力で自然災害や社会の混乱に立ち向かい、災害時であっても確実かつスピーディに合理的な判断を可能とします。たとえば災害時においても、エリアごとの気象シミュレーションや位置情報把握技術でひとりひとりの被災者が現在地や避難経路に応じた数時間先の災害リスク通知を受けることを可能にします。あるいは、宇宙(衛星)や空(ドローン)からのリアルタイムの被災状況の画像や、プラットフォームを通じた国・自治体・インフラ企業・地域コミュニティ・個人・ボランティアセンターなどのステークホルダーの情報がリアルタイムに社会全体で共有され、最新の情報を得ることができるようになります。また、復興時においてもマイナンバーカードや保険など、さまざまなサービスをつなげることで、速やかな生活再建・復興も可能になるでしょう。このような新たなデジタル技術の活用が、これからの「ハイレジリエント社会」を実現していくと考えます。

デジタル変革のための道のり
~変革のための重要成功要因~
デジタル変革に取り組む企業や組織では、リソースの不足と新旧の事業・組織の断裂が大きな課題となっています。変革の成功のためには、デジタルを前提とした新たな顧客提供価値のデザインとともに、仮説検証型の従来とは異なるマネジメントが求められます。具体的には、アジャイルにビジネスを推進する組織をつくり、プロセス、人材、組織文化のすべてを同時に変える変革を、既存事業との適切な距離を保ちながら進める必要があります。
NTTデータでは、このようなデジタル変革を成し遂げるために必要な様々な取り組みを、「ビジネス戦略・ビジョン」「ビジネスアーキテクチャ」「組織能力」の3つに分けて、「変革のための重要成功要因」として定義し、お客さまの変革をサポートします。

NTTデータのデジタル変革コンサルティング
Foresightを描き、新たな組織能力を獲得してビジネスアーキテクチャを構築することでお客さまの変革を成功させるために、NTTデータは「デザイン」「データ」「ビジネス」「テクノロジー」のケイパビリティを結集したコンサルティングを提供します。お客さまとNTTデータの描く未来像とをかけあわせ、戦略策定、価値検証、業務変革、IT導入、業務運営までエンドツーエンドで伴走します。

DX推進の経営・事業課題
変革アプローチ

DX方針がが不明瞭で、事業計画や事業ポートフォリオ変革の意思決定が難しい
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DX戦略コンサルティング
明瞭なDX方針の策定と変革の推進
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1 DX戦略コンサルティング 明瞭なDX方針の策定と変革の推進
環境変化の荒波の中、企業がDXを実現し、デジタルサクセスを実現するためには、確かな「ロードマップ」、「データ活用」、そしてテクノロジーを活用した「ビジネス変革」が鍵となります。
NTTデータでは、長年にわたりお客さまのDXをご支援してきた実績に基づき、DXを阻む5つの壁の観点から、お客さま企業のDX推進課題を抽出し、改善すべきポイントを抽出します。
そしてこれらの壁を乗り越えるために、DXのロードマップを描き、経営層から現場まで一体となり取り組むための「DXグランドデザインアプローチ」、AI・データ活用による業務変革を実現する「データドリブンアプローチ」、サービスやビジネスの価値を再定義し、価値を生み出す組織・人財を生み出す「ビジネスプロセス検証アプローチ」を通して、お客さま企業をのDXを実現。
イノベーションによる環境変化を味方につけ、継続的な事業変革を生み出します。

十分なビジネス改革につながらない
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Enterprise Agile の導入支援
ビジネスプロセスに着目した価値創造組織への変革
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2 Enterprise Agile の導入支援 ビジネスプロセスに着目した価値創造組織への変革
デジタルは価値創造のプロセスを再定義します。
事業環境が高速で変化する現在、これまでのウォーターフォール型の開発だけでは通用しないこの環境変化はIT開発の世界に留まらず、ビジネス開発や人材開発の世界にも広がっています。
NTTデータでも自社サービスの事業環境は激変しており、その中で既存のビジネスプロセスとは全く異なる新たな「価値創造組織」への変革を進めるため、自らの能力変革を目的とした取り組みを開始しています。
そこでは、マネジメントスタイル・社内環境・人材育成をゼロベースで再考した上でデジタルプラットフォームの上に一から再構築し、現在も継続的な機能拡充を続けています。
NTTデータのEnterprise Agile導入支援では、これらのノウハウを凝縮してDX企画・推進、人材育成研修、プロセス改善支援、コーチ支援などのメニュー群に展開し、お客さま企業組織のアジャイル化を全方位でお手伝いすることで、価値創造組織への変革を支援します。

新規事業に取り組めていない
実証実験は多くしてきたが成果(事業規模のスケール)につながらない
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デジタル事業開発・異業種共創
新規事業開発と成果創出
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3 デジタル事業開発・異業種共創 新規事業開発と成果創出
デジタルにより市場環境が大きく変化する中、これまでの事業立地からの転換や新たな事業を素早く生み出し続けることが企業の存続に関わる時代となっています。
NTTデータでは、様々なお客さま企業の新規事業開発をご支援してきたノウハウから、業種を超えた共創型の事業開発や自社新規事業創出を、一気通貫、もしくはお客さまにとって最も必要となるステップを伴走型でご支援します。
グローバルで実績あるメソッドやNTTデータの新規事業開発の体験からうまれたメソッドなど、様々なビジネス・サービスデザインメソッドを組み合わせ、新規事業機会の探索からビジネス仮説の策定、PoCの実行、といった事業化フェーズのみならず、市場投入後の継続的な成長を素早く・確実に実現することが可能です。
また、継続的な新規事業開発の障害となる組織課題の変革にも同時に取組むことで、新規ビジネス創出の機会拡大や事業開発人材の育成、自社にあった制度や仕組みづくりといったエコシステム形成についても価値を発揮します。

デジタル技術の導入を進めたものの、十分なデータ活用が進まない
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データドリブンによるデジタルサクセス
データ活用を起点としたビジネス変革
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4 データドリブンによるデジタルサクセス データ活用を起点としたビジネス変革
イノベーションを起こしているエクセレントカンパニーは、データを積極的に活用することによって、顧客体験・バリューチェーン・ビジネスモデルの革新を成功させています。
NTTデータはこれらの領域におけるデータ活用をご支援してきた中で、成功に必要なビジネス・データ・アナリティクス・IT/テクノロジ・人財組織の4つの要素をサクセスプラン立案・試行活用・定着化/拡大のそれぞれのフェーズで段階的に変革していくメソドロジーである「デジタルサクセス®プログラム」を開発し、お客さまのデータドリブンカンパニーへの変革を促進しDX成功による価値創出を実現します。

必要な人材が明確でなく、慢性的な人材不足感や育成懸念を抱えている
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デジタルタレントコンサルティング
デジタル人財の創出と活用
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5 デジタルタレントコンサルティング デジタル人財の創出と活用
価値観の多様化によって社員が会社に求めるものが変化し、同時にDX推進のために社員に必要となる役割も大きく変化しているため、DXを牽引できる高付加価値人財の確保においては、これまで以上に「適材適所」が重要となっています。
優秀な人財を惹きつけ、育て、社員の自己実現を通して人材価値を最大化し企業価値を向上させるためには、ミッション・ビジョン・バリューによる企業の存在意義の再定義・浸透や、働き手の資質に着目した科学的人事によるジョブマッチング、さらには求める人財像やキャリアパスを可視化した上で、社内外のリソースを最大限活用し実践的なOJT機会を含む体系的な人材育成プログラムなどの取組みが重要です。
NTTデータではこのような課題に対し、国内大企業としての自社の経験を活かしながら、最適な人財施策の立案・実行に伴走するコンサルティングや、実行に必要となるソリューション導入などの総合的なサービスの提供を通じ、お客さまの人事変革に共に取り組みます。

ニュース
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2022年6月29日
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2022年6月20日
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2022年6月7日
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2022年6月6日
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2022年6月1日
レポート&コラム

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コネクテッドカーの普及に伴い、自動車業界におけるサイバーセキュリティの重要性が高まっている。本稿では、自動車メーカーに求められている対応を解説し、VSOCをはじめとしたNTTデータで提供可能な支援サービスについて紹介する。
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グローバル研修に学ぶデザインマインドセットとは
NTTデータでは、デザインを重要戦略のひとつに位置付け、世界各国でデザインスタジオ(現在13カ国)を運営し、組織・人財育成にグローバルレベルで取り組んでいる。デザイナーに必要なマインドセットとは何か、どのように醸成することができるか。今回は、イタリア・ミラノで創立した世界有数のデザインスクールIEDのバルセロナ校の協力のもと、今秋開催した5日間のデザイン海外研修の一部を紹介する。
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Service Design Global Conference 2022で実感したサービスデザインの最新事情
IT業界でも認識が高まりつつあるサービスデザイン。先日行われたService Design Global Conferenceの様子を通じて、サービスデザインの最新事情を報告する。
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デザイナーは組織や文化もつくる!めざすのはイノベーションフレンドリーな組織
『デザイン思考』という言葉が一般的になって久しい。プロセスや方法論の理解は進み、ビジネスに取り入れている企業も増えてきた。その一方、実用段階で上手く活用できてないという声も聞かれる。 いま、デザイナーに求められる役割とはなにか。今回は、NTTデータのデザイナー集団「Tangity Tokyo」を率いる村岸史隆と株式会社インフォバーンのデザイン事業部「INFOBAHN DESIGN LAB.(IDL)」で主管を務めるデザイン・ストラテジストの井登友一氏が対談。二人の対話から、イノベーションを起こすための組織文化、マインドセット変革におけるデザイナーの役割に迫る。
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DATA INSIGHT 編集部
ゼロから1を生み出すビジネスディベロッパに必要な「自分を信じる力」
ビジネス創出に必要なのは、「自分が考えたビジネスが、お客さま、そして世の中の役に立つと思い込める力、つまり、自分を信じ切れる力」――こう語るのは、NTTデータの『ビジネスディベロッパ』である尾崎哲夫だ。ビジネスディベロッパは高度な専門性を持ち、お客さまや自社の新規ビジネスの創出から具現化、定着までを主導する役割を担う。 自身の気づきで世の中をも変えることができる。ビジネスディベロッパの役割、そしてそのやりがいを、尾崎が手掛けたプロジェクトに触れながら紐解く。
AI・データ&インテリジェンス 小売・流通 製造 通信・放送 コンサルティング デジタル化・DX
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