MD-TraC® 在庫管理と流通管理の可視化を実現する医療材料IoTプラットフォーム

はじめに

医療材料サプライチェーンにおいて、医療機関に医療材料を一時的に預け、手術等での医療材料利用時に医療機関が買い取る預託販売形態(長期貸出注1・短期貸出注2)が主流となっています。
しかし、預託販売形態では、廃棄ロスや過剰在庫の発生、在庫数及び使用数の棚卸負担、検品作業負担などの課題があり、従来の作業方法の見直しや業務効率化が求められています。
さらには、新型コロナウイルス等の感染症におけるリスク回避のためにも、サプライチェーン全体における最適化が必要となっています。

これらの課題解決に向けて、NTTデータはRFIDタグを用いた医療材料の物流状況、使用状況を可視化した医療材料IoTプラットフォーム「MD-TraC®(読み:エムディートラック)」を提供をしています。

図1

商品概要

本サービスは、RFIDタグと伝票情報を紐づけてクラウド上で一元管理することで、医療材料のトレーサビリティを確保し、働き方変革を支援する仕組みです。

医療機関外からの在庫/使用状況をリアルタイムで確認ができるため、製造販売業者の在庫削減や滅菌期限切れによる廃棄ロスの削減、販売代理店・特約店の受発注業務や在庫確認、使用商品確認作業の迅速化、効率化をサポートします。
また、RFIDタグの非接触・一括読取可能な特性を活かし、医療機関、倉庫での棚卸作業、検品作業の効率化に寄与します。

特徴

RFIDタグによる個体単位でのトレーサビリティー

一般的にこれまで医療材料の管理方法は、ロット単位が主流でしたが、商品ごとにRFIDタグを貼付することで、シリアル番号を採番し医療材料と紐付けて個体単位の管理を可能とします。さらに、流通情報である出荷伝票情報と紐付けを行うことで、トレーサビリティーの確保およびリコール対応等不測の事態におけるトレースも可能となります。

Webブラウザ、スマートフォンからの利用状況確認

医療機関外から製造販売業者および販売代理店・特約店がWebブラウザ、スマートフォン上で複数人同時に参照することが可能です。また、これまで販売代理店・特約店の営業担当者が電話やメールで行っていた手作業での受発注業務に必要な在庫確認作業を迅速かつ効率的に行うことができます。

複数の販売形態に対応

本サービスは医療機器業界の流通モデル(⾧貸/短貸/買取)に対応し、製造販売業者からの「長期貸出」、「短期貸出」だけでなく、販売代理店・特約店が製造販売業者から医療材料を買い取り、医療機関へ貸出を行う「買取→長期貸出/短期貸出」の運用にも対応可能です。

データ抽出

参照権限のあるプラットフォーム内のデータについては連携用データとして抽出することが可能です。これにより、基幹システムへの取り込みや自社で保有しているデータと組み合わせてデータ分析等へ活用することができます。

注釈

注1 医療機関では、症例数が限られ、また手術で使用されない医療材料は使用期限の関係上限られた在庫しか保管ができません。そのため、医療機関の施設内に、製造販売業者が所有する医療材料(預託在庫)を預け置き、販売代理店・特約店が在庫管理業務を代行しています。医療機関が預託在庫を使用した時点で、医療機関と販売代理店・特約店の売買が成立します。これを「長期貸出」といいます。

注2 手術、手技ごとにサイズや種類が異なる医療材料を販売代理店・特約店がその都度手配・納品し、使用した医療材料のみ医療機関に請求し、残りの医療材料を引き上げ、回収を行います。医療機関が手術、手技にて医療材料を使用した時点で、医療機関と販売代理店・特約店の売買が成立します。これを「短期貸出」といいます。

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MD-TraC®に関する詳細情報

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