人工知能(AI)に向けて高まる期待
ビジネスに新たな価値を創出し、企業にイノベーションを起こすテクノロジーとしてAIに注目が集まっています。
人手では扱うことが不可能だった膨大なデータ量をAIに学習させ、新たなルールや知識を発見することで、例えば販売業務や商品設計では顧客が潜在的に持っているウォンツのより深い理解や、製造の分野では歩留まりの改善といったニーズに応えられると期待されています。
また過去のデータに基づき将来何が起こるかを予測することで、顧客の需要や行動の変化をつぶさに捉えたり、設備に故障が起こる予兆を検知する――AIはこのような知見も提供できると期待されています。さらには現状人間が行っている業務、例えばコールセンターにおける質問応答、判断業務における審査、音楽や文章などのコンテンツ創作、自動車の運転、生産プロセス改善などをより効率的かつ高精度にするべく、AIによって自律化・自動化したいという思いも高まっています。
ビジネスシーンにおけるAI活用の重要ポイント
どうすれば上記のような期待に応えるAI活用を実践できるでしょうか――。
一口にAIといっても、サービサーが提供する機能はさまざまであり、複数の要素技術から成り立っています。またその実装方法もそれぞれ異なっています。
したがってさまざまなビジネスシーンにAIを適用するためには、複数の技術を融合して有機的に機能させる高度なインテグレーションが必須となります。そこには重要なポイントが2つあります。
AI活用の本質は現実的な成果を出すこと
1つめのポイントは、ビジネス課題の解決(意思決定品質の向上や、自動化による業務効率化)につながっているかどうか、成果がでているかどうかです。「人工知能」という言葉のイメージもあって、つい人間的な“知性”や“賢さ”が感じられることを求めがちですが、ビジネスにおけるAI活用の本質はそこではありません。
何もディープラーニングのような先進的な技術を適用することにこだわらなくても、ルールベースの仕組みを用いたり、あるいは機械学習手法と組み合わせたりすることで課題を解決することができるなら、それは大きな成果となります。
多様な要素技術のブレークダウンと組み立て
2つめのポイントは、解決を目指す課題の明確化および範囲の策定、それを実現する技術のブレークダウンです。
先に挙げたような販売業務や商品設計における顧客のウォンツ理解や生産プロセスの自律化/自動化といったビジネスの目標に対して、ユーザーとシステム間の情報のやり取り、大規模データの分散処理、基幹システムとの連携などを実現するため、AIのみならず多様な要素技術を的確に取捨選択しながらソリューションを組み立てていく必要があります。
ニーズとテクノロジーのギャップを埋めるトータルなインテグレーションを提供
データ収集から蓄積、分析、実行まですべてのプロセスを包括し、一気通貫のビジネスモデルを描くことができる企業こそが、AI活用を主導できると言えるでしょう。
この視点に立ってNTTデータでは、お客様のニーズとテクノロジーで達成できる範囲の間にあるギャップを埋めるためのサービスをトータルで提供しています。

エッジ―クラウドが連携した、トータルなインテグレーションの例
NTTデータでは、多くのプロジェクトを通じて培ってきたアナリストのノウハウを結集した業界テンプレートを強みに、さまざまなテクノロジーを現実解に変えていく仕組みを提供しています。
そしてAIの重点的な適用領域として、「顧客接点領域」「業務高度化領域」「複合高度分析領域(社会基盤領域)」を挙げています。
顧客接点領域は、実際に顧客と対話するコールセンターや窓口業務などフロントオフィスを主な対象とするもので、顧客応対の正確性や顧客満足度の向上を目指しています。また、チャットボットやチャット接客への対応など、チャネルの多様化といった課題を解決します。
業務高度化領域では、審査部門やマーケティング部門などのミドルオフィス、人事・財務・購買などの共通業務を担っているバックオフィスを対象とし、AIによる情報の自動収集、属人化しがちな専門業務の効率化と判断の均一化、RPA(Robotic Process Automation)とAIを組み合わせたオフィス業務自動化など、徹底したコスト低減、競合他社との差別化要素となる付加価値を創出します。
複合高度分析領域(社会基盤領域)では、AIとIoTを連携させたトータルインテグレーションに対応。工場や社会インフラのいたるところに設置された機器やセンサーから膨大なデータを収集し、現場側のコンピューター(エッジコンピューター)とクラウドを協調させてリアルタイムに分析・制御することで、予測や予兆検知、自動化などの高度な処理を実現します。医療や交通など社会サービスにおけるAI活用も進めています。
このように、NTTデータはさまざまな領域の課題解決をAIによって実現していきます。
NTTデータが考える企業におけるAI活用とは
急速な勢いで進化を続けるAIをいかにビジネスに活用するか?
幅広いビジネス課題に対応するAI活用のポイントとNTTデータの取り組みを紹介します。
お知らせ
-
2025年8月5日
-
2025年8月1日
-
2025年7月30日
レポート&コラム

2025.8.5
【前編】DXで全社レベルの成果を生み出すための処方箋「デジタルサクセスプログラム(進化版)」
コンサルティング データ&インテリジェンス CRM(Salesforce) 製造 金融 CXイノベーション デジタルサクセス
詳細はこちら

2025.7.22
AIエージェントが加速するデータ活用の進化
データ&インテリジェンス CRM(Salesforce) 生成AI Tableau デジタルサクセス Salesforce
詳細はこちら

2025.7.7
りそなホールディングスと共創する、AIガバナンス構築の取り組み
生成AI データ&インテリジェンス コンサルティング 金融 デジタルサクセス デジタルテクノロジーディレクター
詳細はこちら
ラインナップ
お客さまのソリューションに合わせた開発とともに、パッケージの提供もしています。
CXイノベーション
デザインとテクノロジーの融合による顧客体験(CX)の向上を伴走支援
NTTデータの「CXイノベーション」は、お客さまのビジネス変革を実現する「デジタルサクセス」の1つであり、デジタル変革に精通した専門家がビジネス成果につながるCX向上を伴走しながらご支援します。
データ&インテリジェンス
詳細はこちら
LITRON Marketing
マーケティング業務の高度化・効率化をサポート
LITRON Marketingは、マーケティング業務の生産性を向上させるAIエージェントサービスです。本サービスは、マーケティングの戦略や施策の企画、実行、評価に至るまでAIエージェントが一気通貫で自律的に支援・代行します。
コンサルティング 生成AI データ&インテリジェンス
詳細はこちら
デジタルテクノロジーディレクター®
デジタル化(DX)に必要な幅広い技術知識をもつコンサルタントが、 お客さまの立場でビジネス変革を支援
デジタルテクノロジーディレクターは、3つのValueを持つ技術コンサルタントです。社会や企業のDX実現における数多の課題解決に向けて、幅広い技術知識をもつコンサルタントがお客様の立場でビジネス変革を強力にサポートします。
データ&インテリジェンス
詳細はこちら
イベント・セミナー
オンライン
生成AIの現状分析と今後の展望
開催日:2025年8月8日(金)
AIを取り巻く状況は非常に速い流れで変化が起こっています。 本セミナでは生成AIの、特にこの1,2か月での大きな動きを中心に解説いたします。 我々は今後生成AIのビジネス活用に向けた検討をどのように進めていくべきか、考え方をご紹介いたします。
その他・横断的ソリューション クラウド データ&インテリジェンス アプリケーション開発・管理 生成AI
詳細はこちら
オンライン
【初開催!】生成AIを活用した暗黙知継承の取り組み
開催日:2025年8月20日(水)
ビジネス環境は常に進化しており、企業が競争力を維持するためには、知識継承の方法も進化させる必要があります。 本セミナでは、組織内における有識者不足や特定の熟練者への依存、業務の属人化といった課題を生成AI技術の活用によりどのように解決していくかについて、取り組み事例を交えて解説・ご紹介します。
その他・横断的ソリューション クラウド データ&インテリジェンス アプリケーション開発・管理 生成AI
詳細はこちら
オンライン
IT Japan 2025/AIへの幻想を打ち壊す、価値創出の鍵
開催日:2025年8月27日(水)
経営トップが新たな価値創造に向け提言するIT Japan 2025に、取締役副社長執行役員 冨安 寛が登壇します。「AIへの幻想を打ち壊す、価値創出の鍵~その生成AI活用、成果につながっていますか?~」と題し、最新の顧客事例や自社のソフトウェア開発における取組みを交え、AIで真の成果創出を実現するための方策を提言します。
その他・横断的ソリューション データ&インテリジェンス コンサルティング 生成AI
詳細はこちら