データ駆動型 流通・小売とつくる未来
流通・小売業は生活者に最も近い存在として、環境変化に敏感に反応し、自らも変化を続ける事で日常生活の便利と日常の笑顔を支えてきました。
変化する環境の中で、“さらなる便利”と“日常の中の感動”を追求するため、これからの流通・小売業界においては以下2つの取り組みが重要になるとNTT DATAは考えます。
- 生活者ニーズに沿った商品・サービス/購入体験への“さらなる”対応
- 社会的使命でもある“持続可能な”事業運営(業務省人化・自動化・高精度化)
一見相反するこれら2つの取り組みを実現するには、デジタルの経済原理を活用する事が重要です。NTT DATAは、デジタルを活用したバリューチェーン変革により、流通・小売業の継続的な発展に貢献します。
第二インダストリ統括事業本部
流通・小売事業部
事業部長
龍神 巧
以降、約20年にわたりコンサルタントとしてIT/デジタルを活用した新規事業企画やマーケティング改革、BPRなどのプロジェクトに一貫して従事。流通・不動産・消費財メーカー・生産財メーカー・テレコム・ユーティリティなど多様な業界に対するコンサルティング経験を持つ。
近年ではサービスデザイン・事業創発等を主テーマとし、事業開発体制/プロセス/マネジメントの実践やサービスアライアンスの実現に取り組む。
デジタルを駆使した
データ駆動型経営がもたらす、
流通・小売業の未来
効率的な経営を維持しながら多様な生活者ニーズに対応し、バリューチェーンを変革することで、流通・小売業の継続的な発展に貢献する方法について説明します。
- 流通・小売業が抱えるふたつの経営イシュー
- “更なる便利”と“日常の中の感動”へ
- 流通・小売業が成功するために必要なチャレンジとは
デジタルを駆使して高効率な経営と
きめ細やかな生活者対応の両立を実現
店舗という生活者が日常的に利用する顧客接点を持つことは、流通・小売業の大きな強みであり、各企業は従来から“店舗の在り方”を工夫してきました。これまで流通・小売各社が取り組んできた「全国統一」の店舗形態は、店舗オペレーションの画一化や物流・配送コストの最適化などの観点で非常に有意義で洗練されてきたものです。
一方、統一店舗形態での店舗開拓余地は少なくなりつつあると同時に、「生活者ニーズに沿った商品・サービス/購入体験の提供」の観点では、十分にそのニーズを満たし、売上・利益を追求しづらくなっています。
NTT DATAでは未来の小売業において、現状の小規模店をさらに超える極小店舗(≒マイクロマーケット)や、特定の商品ラインナップに限定した店舗など、生活者のニーズに合わせて多種多様な顧客接点が展開されると考えています。
一方で、複数の店舗形態を運営していくことはコスト的にも運営能力的にも困難を伴うため、デジタルを活用する事で高効率な運営も同時に実現する必要があります。
NTT DATAでは、このような世界の実現には
- 高精度の需要予測と各業務プロセスへの組み込み(店舗開発・商品企画・発注・在庫・接客)
- 店舗価値の再定義(新しい体験と多様な接客)
を掛け合わせることが重要と考え、その実現のための取り組みを始めています。
1. 高精度需要予測の各業務プロセスへの組み込み
(店舗開発・商品企画・発注・在庫・接客)
高効率な事業運営の重要性が増す中で、高精度な需要予測を元に業務の無駄を排し省人化・自動化・高精度化することは、バリューチェーン上のさまざまな領域で今後より一層進めていかなければなりません。
特に需要予測においては従来のPOSデータのみならず、人流データや顧客行動DNA(生活者一人一人の趣味趣向)を紐づけ、高度な学習アルゴリズムでそれらを分析する事で、商圏に存在する生活者個々人の需要を解像度高く把握する事が重要です。
2. 店舗価値の再定義
(新しい体験と多様な接客)
新たな店舗の在り方の1つとして、商圏の的を絞った極小店舗の出店が、さらなる便利と新たな体験の提供を可能にする未来を想定しています。極小店舗では、生活者に物理的により近い距離でのサービス提供によって“さらなる便利”の提供を行う事ができます。従来からの店舗は、物流拠点としての機能も持つことで、極小店舗や個人宅へのラストワンマイル配送網の整備・活用が進み、便利さを後押しします。
また、極小店舗に商品在庫が配置されることで、従来からの店舗に空きスペースが生まれ、各極小商圏のニーズに合わせた商品・サービスの展開が可能になります。例えば、これまでは配置できなかった大型商材やコト型商品の展開や、さまざまな新しい体験やデジタルを駆使した新しい接客といったチャレンジへの道が広がるでしょう。
これらを通して、流通・小売各社は物理的にも心理的にも生活者との距離をさらに縮めることが可能になります。
一方で、極小店舗は小型店舗と比べて1店舗あたりの売上は限定的になる可能性もあるため、デジタルによる業務の省人化を前提とし、経営を成立させる業務・ビジネスモデルの構築にも取り組む事が重要です。
NTT DATAは、流通・小売業をけん引する事業者様との多くの実績をもとに、生活者起点のサービス実装~業務オペレーションの高度化~バリューチェーン変革といった幅広い領域で流通・小売業のデジタルを活用した事業変革を推進しています。
店舗運営や接客といった流通・小売業に欠かせない機能を自らも現場で熟知し、デジタル×業務運営×経営の三位一体で実践することで、これからの流通・小売業の維持・発展に共にチャレンジしていきます。
流通・小売のThought Leaders
各コンサルティング領域に対する深い知識や経験を持つ人財が、進化するテクノロジーを活用し、お客さまと共にForesightを起点に課題解決や変革を支援します。
Thought Leader 田中 貴之 / Takayuki Tanaka
株式会社NTTデータ
第二インダストリ統括事業本部流通・小売事業部
課長
専門領域
- 新規事業/サービス創発
- AI・データ活用
NTTデータ入社後、交通系ICカードシステム開発などを経てコンサルティングサービスに従事。
以降、約15年にわたりコンサルタントとしてIT/デジタルを活用した新規事業/サービス創発やマーケティング改革、CRM、AI・データ活用などのプロジェクトに一貫して従事。
流通・小売業界に対するコンサルティング経験を多く持つ。
近年ではAI・データ活用を軸とした、クライアント企業のDX推進に取り組む。
Thought Leader 村竹 範彦 / Norihiko Muratake
株式会社NTTデータ
第二インダストリ統括事業本部流通・小売事業部
統括部長
専門領域
- 流通小売業界
- グローバルビジネス
近年では、流通・小売業界を中心にグローバルで事業を展開するパートナー企業とともに世界最先端のデジタル技術や創造力を駆使して、世の中の仕組みを変え、人々の生活を豊かにし、将来世代に誇れる社会の実現への貢献に向けて取り組んでいる。
本掲載内容に関するご依頼やご相談は、こちらからお問い合わせください。
お問い合わせお知らせ
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2024年3月27日
株式会社NTTデータ トピックス
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2024年3月1日
株式会社NTTデータ トピックス
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2024年1月26日
株式会社NTTデータ 報道発表
ラインナップ
お客さまのソリューションに合わせた開発とともに、パッケージの提供もしています。
CDS
クレジットデータ伝送システム
加盟店とカード会社をオンラインで接続し、売上データ・無効通知データ・有効性チェックデータ・ギフト券データなどを迅速かつ正確にファイル伝送するシステムです。加盟店はカード会社ごとに売上データMTを作成する必要がなくなるなど、クレジット取引の事務処理負担を軽減します。[CDS=Credit Data transfer System]
流通・小売 EDI 顧客接点・決済
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トレンドエクスプローラー™
X(旧Twitter)の日本語Postデータと生成AIを活用しマーケティング業務を変革
「市場の反応や生活者の声」からトレンドの兆しを発見、更に言語解析や生成AIも組み合わせてトレンドの背景を導出することで、商品開発やプロモーション戦略などのマーケティング業務を変革します。
食品 流通・小売 データ&インテリジェンス 顧客接点・決済 生成AI
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コード決済ゲートウェイ
さまざまなQRコード決済を決済端末などに提供
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CAFIS Arch
クラウド型総合決済プラットフォーム
「CAFIS Arch」は、様々な決済端末に対して、クレジット、デビット、電子マネーなどの決済機能に加えて、アジア各国の独自決済機能、多通貨決済や免税手続きなどインバウンド機能、お客様の駐車券精算やポイント機能連携、電子サインなどの決済周りの付帯機能を提供するクラウド型の総合決済プラットフォームです。
流通・小売 通信・放送 顧客接点・決済
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iQuattro®
企業の垣根を越えてDXを加速するデジタルサプライチェーンプラットフォーム
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越境EC向け決済サービス / 各国加盟店向け決済サービス
越境ECビジネスやアジア各国での現地ビジネス拡大を支援
アジアにおける決済代行事業のリーディングカンパニーとして、越境ECビジネスやアジア各国での現地ビジネス拡大を支援いたします。
流通・小売 金融 顧客接点・決済 CAFIS
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レポート&コラム
データスペースを活用した産業データ流通の未来と新規ビジネスの可能性 ~製造業が直面するエコシステムの変化~
IoTの普及により、製品の稼働データ、製造履歴データといった産業データが流通し、データを通じて新しいビジネスが生まれる時代が訪れた。そんな時代に、自社が関わるエコシステム、サプライチェーンで価値を提供し続けるためには、データを利用した業務・製品情報のトレーサビリティが重要になる。その鍵を握るのが、データスペースだ。本稿では、NTT DATAグループのコンサルティングファームであるクニエのCS事業本部シニアパートナー 須藤 淳一氏の話をもとに、データスペースの現状とこれから、そして、来るべき未来に向けて企業が備えるべきことの要諦をまとめた。
流通・小売 製造 モビリティ Foresight Day サステナビリティ
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近未来、データ駆動型経営が流通・小売業界を救う
近未来、テクノロジーの進歩によって、生活者はデジタル空間とリアル空間を自在に行き交いながら、行動変容を加速させていく。この変化に対応しなければ流通・小売業界の各社は持続可能な経営を維持できない。加えて、国内総人口の減少や新たなプレイヤーの参入によって、業界各社は業務の大変革を求められるだろう。流通・小売業界の展望と、それを実現するデジタルを活用した5つの施策とは。
SCM・ロジスティクス データ&インテリジェンス コンサルティング 流通・小売 Foresight Day
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NTT DATAが提案する7つのデジタル処方箋。 流通・小売業に求められる変革とは?
ITの進化やワークスタイル・ライフスタイルの変化などによって、昨今、生活者の購買ニーズや行動様式は激変。また、労働力不足や最低賃金の増加、環境面等への法規制も進行している。果たして10年後、20年後の近未来において、社会に求められ、持続可能な流通・小売業のあり方とはいかなるものだうか。
データ&インテリジェンス SCM・ロジスティクス コンサルティング 流通・小売
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イベント・セミナー
脳科学×AIで実現する小売業の新しい未来
公開日:2024年3月8日(金)
・AI活用で小売店舗支援を推進したい方
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D2C事業、今何を頑張るべきなのか?
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・D2C事業の立上げ、成長に挑戦されたい方
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いまビジネス創発で注目される「余裕のなさ」とは何か?
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・新規事業などのデザインに取り組んでいる方
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顧客エンゲージメント強化や体験・経験デザインにお困りのお客さまへ
NTT DATAでは、世界各国にデザイン拠点を置き、人材・ノウハウの共有、グローバルの先進事例の活用やプロジェクト連携を進めています。グローバルに展開するサービスデザインの専門家が共通のビジョンのもと共創し、お客さまの製品とサービスの提供価値向上を支援します。